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埼玉新聞杯

  • 2007年10月15日(月) 23時49分
 埼玉新聞杯(10月17日 浦和 サラ3歳以上 別定 南関東G3 1900m)

 9月29日、浦和(野田トレーニングセンター)で、インフルエンザ陽性馬が新たに多数(80〜90頭)確認され、この問題、ひとつ逆戻りという事態となった。先週川崎競馬への浦和出走馬は、投票前、投票後、2度の検査を経て、ようやく“OK”という格好だった。15〜19日、何とか予定通り5日間開催に漕ぎつけたものの、完全終息に行き着くまで、まだまだ気を抜けない情勢だろう。

 「埼玉新聞杯」は98年から9年間のデータをまとめる。1番人気[4-3-1-1]、2番人気[2-0-1-6]、3番人気[0-0-1-8]。1番人気の信頼度はきわめて高いが、その相手となるとほぼ例外なく狂っている。昨年もナイキアディライト(単1.3倍)→ロッキーアピール(7番人気)の決着で、馬複、馬単とも配当は妙味があった。所属別は、船橋=3勝、2着6、川崎=3勝、2着3、大井=2勝。ホーム浦和も、01年ロイヤルエンデバーが優勝している。牝馬は[0-0-0-7]。03年アートブライアン(2番人気5着)など意外なほど分が悪い。ただし、逃げた馬=5、11、2、1、2、2、1、1、2着。小回りコースのイメージ通り“先手必勝”もセオリーで、今回トーセンジョウオーには吉凶相反するデータがある。

◎コアレスデジタル
(58・的場文)
○サウンドサンデー
(56・石崎駿)
▲トーセンジョウオー
(56・内田博)
△キョウエイアオバ
(56・戸崎)
△チョウサンタイガー
(58・酒井)
△マルカカイゼル
(58・金子)
フォースキック
(56・繁田)
サンキューウィン
(58・左海)

 コアレスデジタルを狙った。前走日本テレビ盃3着。出遅れを外から強引に動いてゴール前失速だが、当時15kg増を思えば手応え十分。JRA時短距離志向(1200m〜1300mで5勝)ながら、転入後はパワーと持久力が加わり、ほぼオールマイティの自在型に変貌している。昨暮れGIII「兵庫ゴールドT」3着、浦和1戦1勝も、ベルモントギルダーに4馬身差(OP特別・1600m)だから、能力、コース適性とも互角以上といえるだろう。人気の盲点になるイメージ。追い切り快走(トーセンジョウオーに先着)からも再びピークと判断する。実績からは勝って当然のトーセンジョウオーだが、今回サンキューウィンの存在が少し厄介。今季エンプレス盃→マリーンC連破、いったん牝馬頂点に昇ったものの、以後大井記念→帝王賞と牡馬路線。そこで微妙にリズムが狂った。逃げ馬サンキューが突っ張ると、2〜3番手の競馬を余儀なくされる。厳しい展開を凌ぐデキにあるのかどうか。日本テレビ盃2着サウンドサンデーは本格化の評価でいい。エイシンサンディ産駒らしい息の長い末脚があり、しかも浦和コース4戦4勝、絶対の自信を持つ。チョウサンタイガーは適条件(距離)が判然とせずつかみづらいが、現実に昨暮れ浦和でテレビ埼玉杯(1400m)を勝っている。大混戦でマルカカイゼルの末脚、逆に先行馬ペースでフォースキックの粘り。サンキューウィンはトーセンジョウオーにどう抵抗するかだが、自身まだ馬券の対象にはなるまい。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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