JBCクラシック(10月31日 大井 サラ3歳以上 定量 JpnI 2000m)
大井で施行されるJBCは今年で4度目。過去3回の成績を簡単にまとめてみる。
01年
1着レギュラーメンバー(JRA 牡4 2分05秒2 先行抜出 1人気)
2着マキバスナイパー(船橋 牡6 クビ 好位伸る 4人気)
3着ハギノハイグレイド(JRA 牡5 1.1/2 中位伸る 3人気)
03年
1着アドマイヤドン(JRA 牡4 2分04秒3 先行抜出 1人気)
2着スターキングマン(JRA 牡4 3 中位伸る 6人気)
3着コアレスハンター(大井 牡6 1.1/2 中位伸る 7人気)
04年
1着アドマイヤドン(JRA 牡5 2分02秒4 中位鋭伸 1人気)
2着アジュディミツオー(船橋 牡3 3/4 好位伸る 6人気)
3着タイムパラドックス(JRA 牡6 2.1/2 中位伸る 3人気)
まず大波乱はないと考えていいだろう。実績上位組、それも牡3〜6歳馬、GI〜GII好走経験が必要で、馬複、馬単すべて2000円以下に収まっている(最高配当=03年・3連単31210円)。おおむねJRA優勢だが、それに南関東馬が微妙な形で食い込むパターン。牝馬は、03年ネームヴァリュー(3人気・4着)だけが出走例。他地区所属馬は[0-0-0-8]、最高が01年ミツアキサイレンス、03年ミツアキタービンの5着だった。逃げた馬=14、7、4着(カネツフルーヴ、ユートピアなど)。総じて目標にされて分が悪い。
◎ヴァーミリアン
(57・武豊)
○ブルーコンコルド
(57・幸)
▲フリオーソ
(55・内田博)
△シーキングザダイヤ
(57・横山典)
△サンライズバッカス
(57・安藤勝)
△ルースリンド
(57・岩田)
△クーリンガー
(57・和田)
パーソナルラッシュ
(57・坂井)
キングスゾーン
(57・安部幸)
ウイニングウインド
(57・宇都)
メーンエベンター
(57・戸崎)
ヴァーミリアンを中心にとる。本格派の中〜長距離走者。浦和記念、ダイオライト記念、名古屋グランプリ、川崎記念と地方重賞4勝。何より持ったままアジュディミツオーをちぎった川崎記念(2100m)に目を見張った。パワー、スタミナを要求される大井コースは条件ベスト。ドバイ遠征(3月31日)からぶっつけは確かに不利だが、乗り込み量など実に豊富で、元より馬自身、競馬センス、実戦向きの集中力に優れている。自然流の競馬ができ、武豊Jとのコンビ[4-3-0-0]。JBCクラシック、勝ち馬に最もふさわしいと判断した。
ブルーコンコルドは現ダート界、総合力No.1の評価が妥当。ここをクリアならJBC・3勝目で、一昨年1400m(名古屋)、昨年1600m(川崎)、まさしく偉業といえるだろう。ただ、本質は南部杯2連覇などスピード優先のマイラータイプ。昨年東京大賞典(大井2000m)はハイペースも手伝い、レベルひと息の懸念がある。対してフリオーソは、JDダービー2分02秒9、正攻法の圧勝で、現実に東京大賞典、帝王賞(ボンネビルレコード)を大きく凌ぐ時計だった。秋初戦がいきなり本番、流れの違いも微妙だが、希代ハイレベルとされる3歳馬。ミラクルの期待はもちろん浮かぶ。以下、GI・2着9度の地力でシーキングザダイヤ、うまくタメてサンライズバッカス、コース適性と意外性でクーリンガー。地方側の伏兵は、熟年を迎えた中距離型ルースリンド、ウイニングウインドとイメージした。
※重賞の格付けは、新表記を使用しております。