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平和賞・展望

  • 2007年11月12日(月) 23時49分
 平和賞(11月14日 船橋 サラ2歳 別定 地方競馬交流 SIII 1600m)

 03年から「地方競馬交流」に条件変更。それ以前を含め過去10年間のデータをまとめる。1番人気[6-1-2-1]、2番人気[0-2-2-6]、3番人気[3-2-1-4]。完成度の高い1人気馬が圧倒的に強く、掲示板を外した(最低4着)ことが1度もない。相手は少しバラつく傾向だが、それでも10年中7度まで馬単2000円以内に収まっている。最高配当は、01年、ヒミツヘイキ(3番人気)→リトルダンサー(13番人気)の52700円。1番人気ネオオイスターが大井所属馬で船橋コース初遠征、直線ひと息伸びきれず(3着)、大波乱の要因となった。

 南関東所属別は、船橋=7勝、2着5と断然に近く、以下、川崎=1勝、2着3、浦和=1勝、大井=2着1。他地区は03年、北海道ランノホシが優勝。ただトータルすると[1-1-1-10]で、イメージほどアベレージは高くない(昨年・岩手ネバーオブライト=2番人気4着)。牝馬は〔0-0-1-22〕。05年パークリーアケコ(北海道)の3着が最高と、こちらも成績があがっていない。逃げた馬=1、3、7、6、1、11、14、6、1、1着。勝つか惨敗か両極端の結果で、展開うんぬんより、その時点の能力重視がセオリーだろう。


◎バルバンクール
(54・内田博)
○モエレジンダイコ
(54・五十嵐冬)
▲シャンクス
(54・宮崎光
△ブラウンアマゾン
(53・戸崎)
△オーラガイア
(54・石崎隆)
△リュウノキングダム
(54・的場文)
△ノースダンデー
(54・左海)
ドリームスカイ
(54・今野)
マサノネバーマイン
(54・山口竜)
スターオブジャンプ
(54・真島正)

 北海道組ハイレベルを認めつつ、ここはあえてバルバンクール(川崎)から入る。前走鎌倉記念4着。勝ち馬に1.2秒差は不満だが、当時レース間隔が開いてやや太め、さらにスタート直後前をカットされるなど、全体にちぐはぐ、不完全燃焼のうらみがあった。最も強調したいのは、デビュー戦900m圧勝後、いきなり1500mに延びた「新星特別」で、ヴァイタルシーズ(鎌倉記念勝ち)に肉薄したこと。2番手キープ、堂々たる正攻法で3/4馬身差。キャリア2戦目とは思えないしぶとさ、したたかさをみせている。父オースは、先週ロジータ記念、トキノミスオースでブレイクした。血統的にパワー優先とするなら、川崎より船橋コースが合うだろう。引き続き内田博J騎乗。むろん手応えあり…の選択と考えていい。

 道営勢。モエレジンダイコは前走札幌1700m完勝。人馬とも自信を得て登場する。2歳戦に強いマジックマイルズ産駒で、豊富なキャリア、自在性が大きな強みだ。札幌同レース3着シャンクスもほぼ互角の戦歴があり、こちらは本格派の追い込み馬。ごく素直な狙いなら、このワンツーがまず浮かぶ。鎌倉記念2〜3着ノースダンデー、ブラウンアマゾンは完成度の高いレース巧者。ただ決定打となるとやや甘いイメージで、むしろ好馬体目立つオーラガイア、爆発力のあるリュウノキングダムに上積みが期待できるか。以下、連勝中のドリームスカイ、マサノネバーマイン。未知数ながら魅力のある伏兵はそろっている。

※重賞の格付けは、新表記を使用しております。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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