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クイーン賞・展望

  • 2007年12月03日(月) 23時49分
 クイーン賞(12月5日 船橋 サラ3歳以上牝馬 ハンデ JpnIII 1800m)

 97年から10年間のデータ。1番人気[5-2-2-1]、2番人気[2-4-1-3]、3番人気[1-1-1-7]。人気馬の信頼度、とりわけ1人気はアベレージが高いが、ファストフレンド、プリエミネンス、さらにレマーズガール、グラッブユアハート、いわゆるダート女傑級が長く活躍していたという経緯もある。馬単最高配当は、03年メイプルスプリング→ロングカイソウの30410円。当時1人気レマーズガールがひと息伸び悩む3着だった。

 所属別は、JRA=7勝、2着5、船橋=3勝、2着2と、二分する形だが、笠松、名古屋、東海勢も健闘、99年マジックリボン、00年リンリンスキー、05年クインオブクインが2着している。3歳馬は[2-0-6-20]。99年プリエミネンス、02年ビーポジティブが優勝した。初ダート、初交流Gで臨むJRA馬は、98年フミノパラダイス11着(3人気)、00年フューチャサンデー6着(4人気)、05年スルーレート3着(2人気)、06年コイウタ13着(5人気)など、あまりよくない。逃げた馬=3、3、4、8、6、1、2、14、10、7着。船橋1800mは基本的に先手必勝が通じにくい。

◎ホワイトメロディー
(52・後藤)
○メイショウバトラー
(57.5・武豊)
▲パフィオペディラム
(53・左海)
△ピンクカメオ
(54・内田博)
△デアリングハート
(56・藤田)
△オリビアフォンテン
(52・石崎隆)
△シーホアン
(51・張田)
エンタノメガミ
(51・戸崎)
イブキオトヒメ
(51・安部)

 3歳ホワイトメロディーに食指が動く。今春川崎「関東オークス」圧勝。3〜4コーナーひと捲り、何とも強烈な勝ちっぷりで能力と地方ダート適性を同時に示した。当時鞍上(安藤勝J)は、直線手前を変えた地点で右ステッキ一発、あとはほとんど追っていない。2100m2分16秒5。先月「ロジータ記念」が2分17秒5=トキノミスオースだから、記録的にも十分な価値がある。前走京都「トパーズS」も、結果8着ながら上がり35.9秒、ここへの叩き台とすれば思惑通りのレースとみえた。クロフネ×シーキングザゴールド、ダートの申し子というべき血統背景。大跳びの走法だけに、コーナーの緩い(スパイラル)船橋コースも大きな味方になるだろう。ハンデ52kgは、3歳馬ゆえとしても恵まれすぎた。

 こと総合能力ならメイショウバトラー最上位で当然だが、春に統一G4連勝、以後忙しい競馬の東京盃→JBCスプリントを力走したステップはやはり気になる。57.5kgも他馬との比較で微妙なところか。ピンクカメオ、デアリングハートは、なるほどJRA牝馬ビッグネームだが、ともに今回初ダートで新境地を探る戦い。前述通りこのパターンは信頼できず、オッズしだいの連下程度と考えたい。代わって地元成長株がパフィオペディラム。前走「TCK女王盃」、横綱相撲の勝ちっぷりは、まさしく良血開花(フサイチコンコルド×サンデーサイレンス)を思わせた。さらに狂って、混戦向きオリビアフォンテン、軽量シーホアン。“実績・格”より、“勢い・適性”を重くみる予想とした。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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