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クイーン賞・回顧

  • 2007年12月10日(月) 14時40分
 クイーン賞(12月5日 船橋 サラ3歳以上牝馬 ハンデ JpnIII 1800m稍重)

◎(1)ホワイトメロディー 1分51秒6
○(2)メイショウバトラー 4
△(3)デアリングハート 1/2
▲(4)パフィオペディラム 7
△(5)ピンクカメオ ハナ
………………
△(7)オリビアフォンテン
△(8)シーホアン
(12)エンタノメガミ

単350円
馬複480円
馬単980円
3連複1170円
3連単4860円

 3歳ホワイトメロディーが横綱相撲で圧勝した。フルゲート14頭ほぼ互角のスタート。敢えて行こうという馬は現われず、それならと武豊・メイショウバトラーがごく自然流に主導権をとった。ホワイトメロディーは少し離れた2番手キープ。1000m通過60.6秒、緊張感のある流れとなり、懸念されたかかる素振りもみられない。向正面から3〜4角、徐々に先頭との差を詰め、直線入口、早くも馬体を併せにかかる。「後ろに切れ味のある馬(デアリングハート、ピンクカメオなど)がいるので、それを意識して早めのスパート。手応え通り文句なしの伸びでした」(後藤J)。独走の4馬身差、最後まで余裕たっぷり。軽量52kgを割り引いてもケタ外れの強さといえる。

 ホワイトメロディーは今春3月に遅いデビュー。しかし以後、ダートでは負けらしい負けがない[4-0-1-1]。今回「関東オークス」に続く2つ目のタイトルを古馬相手にもぎとった。父クロフネ、450〜460kg台と中型ながら、全身を大きく使う伸びやかなフットワーク。「やるべき仕事を、すべてミスなくこなしてくれた。初めて乗った馬ですが、イメージ以上に大人っぽい女性でした(笑)」(後藤騎手)。ゲート難、折り合い難を心配されたが、今日のレースからはメンタル面でも一戦ごとに成長している。1800m1分51秒6。同日「総の国オープン=1600m」、ブルーローレンス1分41秒0の比較からも価値が高い。長く頂点に君臨したレマーズガール、グラッブユアハートより、はっきり一枚上のレベルだろう。今後はひと息入れ、来春「TCK女王盃=大井1800m」→「エンプレス杯=川崎2100m」の路線になるか。展開不問、距離オールマイティーが何より強みだ。

 メイショウバトラーはひとまず自分のレースをして2着に粘った。今季力走続きで、ややピークを過ぎていること、相手に勢いと軽量の利があったこと。それでも57.5kg、正攻法の連対だから地力そのものはやはり高い。デアリングハートは、初ダートながら意外なほど反応のいい競馬ができた。今後この路線を進むのかどうか興味津々。半兄にダート重賞3勝のピットファイター。新境地を開いたムードもなくはない。前半追走に苦しんだピンクカメオも、パドックなどガッシリと力強い馬体が印象的。一つキャリアを積み、変わってくる可能性は十分感じる。地方勢。パフィオペディラムは善戦だが、道中おっつけて中団がやっとだから少し交流経験が必要だろう。オリビアフォンテン、シーホアンにも現段階でステージが高かった。

※重賞の格付けは、新表記を使用しております。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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