全日本2歳優駿(12月19日 川崎 サラ2歳 定量 JpnI 1600m)
例によって97年から10年間のデータをまとめる。1番人気[4-3-1-2]、2番人気[1-0-2-7]、3番人気[1-3-1-5]。どちらかといえば波乱を思わす数字だが、それでも1番人気で馬券の対象から外れたのは、00年ムガムチュウ、01年シベリアンメドウの2頭だけ。00年トーシンブリザード(7人気)、01年プリンシパルリバー(4人気)の優勝だから、今思えばなるほど…と納得もできるだろう。馬単最高配当は、05年グレイスティアラ(JRA)→アテスト(岩手)で決まった22180円。当時1番人気モエレソーブラッズ(北海道)。初コースへの適応力が大きなポイントとなりそうだ。
所属別ではJRA・7勝、2着4とやはり断然。以下、船橋2勝、北海道1勝。ただ00年ロイヤルエンデバー、01年ジェネスアリダーと地元川崎勢も2着があり、一面ホームの利も無視できない。まだ記憶に新しい昨年は、フリオーソ優勝、3着アンパサンド、4着トップサバトン。言うまでもなくこの3頭は、明けた今春クラシック、ハイレベルで凌ぎを削った。「北海道2歳優駿」勝ち馬は5、3、6、3、1、5、4着、「兵庫ジュニアGP」3、7、2、11、1、3、2着。各レースのレベルしだいで半信半疑ということか。逃げた馬=6、12、2、2、2、1、9、3、8、2着。02年ユートピア以外、先手必勝という結果が出ない。牝馬[1-0-0-14]、初ダートの馬[1-0-0-3](97年アグネスワールド優勝)。今年は該当馬が少ないが(JRAキャプテントゥーレ回避)、一つの傾向=パワー優先、として書いておく。
◎ディラクエ
(55・山口竜)
○ヴァイタルシーズ
(55・内田博)
▲レインボーペガサス
(55安藤勝)
△ディアヤマト
(55・柴山)
△タカラストーン
(55・後藤)
△イイデケンシン
(55・藤田)
△ランパンテ
(55・戸崎)
ジェイドファスト
(55・石崎駿)
ニックバニヤン
(55・坂井英)
JRA勢で能力上位はレインボーペガサスだろう。ダートに転じ2連勝。それも前走京都「もちの木賞」は豪快な直線一気、1800m2歳レコードを樹立した。父アグネスタキオン、爆発力はそのまま血筋か。小回りコースが問題だが、既成勢力ディアヤマト、タカラストーンより明らかに器が上という感触がある。その既成勢力2頭なら、ヴァイタルシーズで太刀打ち可能だ。鎌倉記念→ハイセイコー記念と連破した南関No.1。直線追ってもうひと伸びするレースぶりから、これは一介の逃げ馬と思えない。大穴を狙えばランパンテ。注目した前走ハイセイコー記念大敗だが、当時初コース、スタートも決まらず、何やら力みかえった競馬とみえた。デビュー2連勝の内容は出色。走り慣れた地元なら一変があって不思議ない。
※重賞の格付けは、新表記を使用しております。