テレビ埼玉杯(12月26日 浦和 サラ3歳以上 別定 SIII 1400m)
浦和競馬場は、今開催(12月24〜26日)から一部コース改修。新たに“1500m競走”が実施される。従来の1400mスタート地点からほぼまっすぐ引っ張り、第4コーナー奥ポケットにゲート位置。レースの新鮮味、バラエティーを増すという点ではむろん大きな前進だろう。例えば、同様のコース形態(左回り・1200m)を持ち、従来1400m・1500m・1600m、3種レースが行われている川崎競馬場など、わずか100mの差で得意不得意が案外分かれ、そこが推理の面白さにもなっている(スタミナというより馬自身のフィーリング?)。ただし、調教を兼ねた試走に参加したジョッキーからは、「問題なく乗りやすい」「最内枠だと少し心配(50mほどラチがない)」、半々の声が聞かれたらしい。人馬ともある意味“慣れ”の問題だが、前提は一にも二にもまず安全。事故のないことを切に願う。
「テレビ埼玉杯」は、一昨年から1900m→1400mへ距離変更。施行時季も一定せず、詳細なデータ等は割愛するが、05年ブルーローレンス、06年チョウサンタイガーがそれぞれ優勝。ともにまくり気味のスパートで強い競馬をみせている。A1=58kg、A2=56kg、A3=54kg(牝馬2kg減)の別定ながら、2年間の1〜3着馬、6頭中5頭までA1級だった。要求されるのは、基本的なスピード能力と好調さ。昨年2着大波乱の主役になったカセギガシラ(馬単13460円)など、今思えば明らかに盲点となっていた。
◎ナイキアディライト
(58・内田博)
○ブルーローレンス
(58・戸崎)
▲メイホウホップ
(56・繁田)
△シルヴァーゼット
(58・的場直)
△フォースキック
(58・山口竜)
△ナイトスクール
(56・山田信)
△ネイティヴハート
(58・今野)
マルカカイゼル
(58・金子)
常識的にはブルーローレンスが相手本線。前走「房の国オープン=地方交流」快勝、今秋3戦目で再びいいリズムが戻っている。浦和コース4勝、昨年このレースを勝ち、加えて05年さきたま杯(GIII)2着の実績。体調100%かはまだ微妙だが、今回コンビ3戦目の戸崎J、波長が合ってきた印象が強い。
ただ、ここで買ってみたい、妙味といえばメイホウホップか。一見格下感の残る昇り馬だが、とにかく近況に勢いがあり、前走アートルマン(3歳成長株)に競り勝った比較からは、大駆け十分とイメージできる。以下、前走転入戦を無難にまとめたシルヴァーゼット、高齢ながら絶好調フォースキック。ネイティヴハートは再び南関残留を賭ける戦いで(5着以内条件)、そのレースぶりにも興味がある。
※重賞の格付けは、新表記を使用しております。