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ニューイヤーC・展望

  • 2008年01月21日(月) 23時49分
ニューイヤーC(1月23日 浦和 サラ3歳 定量 SIII 1600m)

 97年から10年間のデータ(98年は降雪・中止)をまとめる。1番人気[3-1-2-4]、2番人気[2-1-3-4]、3番人気[4-1-1-4]。勝ち馬の大半は上位人気だが、その中で着順が入れ替わる、微妙な結果になっている。最高配当は、03年、牝馬パッションキャリー(5番人気)優勝、2着ゴールドファルコン(7番人気)と入った、馬単31730円(単勝1.2倍=アウトオブザタッチ6着)。昨年は1番人気アンパサンドが3着に敗れ、レッドドラゴン→ザマローレル、馬単3730円の結果だった。当時アンパサンドは、3〜4コーナー包まれ気味で仕掛け遅れ。ポイントを絞れば“展開・小回り適性”といえそうだ。

 所属別は、船橋=4勝、2着4、浦和=4勝、2着1、川崎=1勝、2着4、大井=1勝、2着1。浦和所属馬が互角の実績を残す数少ないレースだが、近年は出走馬のレベルが上がって苦しくなった。平和賞馬の出走は、99年アスキットマジック(2番人気→1着)の一例だけ。コース経験自体はさして影響ないようで、02〜07年、ここ6年続けて浦和初登場になる馬が勝っている。逃げた馬=3、5、7、2、1、2、2、7、5、10着。純然たる逃げ切りは、02年トキノアジュディだけで、緩急のつかないタイプはおおむね苦しい。昨年穴人気に推されたタガタメも、直線を待たず脚があがった。

◎ゲンキチホマレ
(54・町田)
○ノースダンデー
(54・左海)
▲ブライトフェース
(54・戸崎)
△リュウノキングダム
(5・4繁田)
△ロイヤルマコトクン
(54・御神本)
△エムオーステージ
(54・見沢)
△ギャンブルオンミー
(54・内田博)
ミサトアンバード
(54・石崎隆)
モエレマジックマン
(54・今野)

 ゲンキチホマレの末脚に狙いをつけた。父ティンバーカントリー、500kgを超す大型馬。いささか不器用なタイプだが、反面、デビューから一貫直線勝負の個性があり、その戦法で5戦、3、1、2、1、4着なら相当の地力といえる。前々走船橋「ジュメイラビーチC=準重賞」など、4コーナー9番手から大外に持ち出し大逆転。何とも凄みのある勝ち方だった。ビービーバーニング、マダムルコント…この手の追い込み馬を操って、抜群のセンスをみせる町田直希J。ここはメンバー的にハイペース間違いない。

 平和賞馬ノースダンデーは、なるほど実績、完成度でリードするが、現段階で抜けたスケールも感じられず、厳しい先行争いを捌き切れるか、もう一度試金石の評価とした。ダッシュ力上位はブライトフェースで、前走「サンライズチャレンジ」などスタート不利を強引に逃げ、結果コラボスフィーダ(ハイセイコー記念2着)を完封だから軽視できない。混戦に強そうなリュウノキングダム、底を見せないアジュディケーティング産駒ロイヤルマコトクンまで互角の評価。ゲンキチホマレ(おそらく4〜5番人気)から、馬複、馬単で流してみたい。

※重賞の格付けは、新表記を使用しております。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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