川崎記念(1月30日 川崎 サラ4歳以上 定量 JpnI 2100m)
96年から交流G移行。その第1回をホクトベガが優勝し、以後、“真冬のチャンピオンレース”として、高い格と存在感を誇ってきた。過去10年のデータを書く。1番人気[4-3-1-2]、2番人気[3-2-1-4]、3番人気[2-3-1-4]。最強馬が貫禄を示し、ダメを押すという性格が強く、おおむね人気馬同士で収まっている。波乱らしい波乱といえば、00年1例だけ。1番人気ファストフレンドが3着に敗れ、インテリパワー(3人気)→ナショナルスパイ(7人気)、馬単13,880円が出た。
所属別は、JRA=5勝、2着8、船橋=3勝、2着1、川崎=2勝、2着1。他に大井2着が1度ある。総体的に熟年、高齢馬の活躍が目立ち、明け4歳馬は[1-2-1-14]。01年レギュラーメンバー、05年シーキングザダイヤだけが連対した。前年の「東京大賞典馬」が出てくると、[2-1-1-2](アブクマポーロ、アジュディミツオー優勝)。同「JBCクラシック馬」は、06年タイムパラドックス(3着)1例だけでデータが少ない。逃げた馬=2、10、8、1、8、1、4、8、1、2着。展開うんぬんではなく、力と状態で勝負が決する。
◎アンパサンド
(56・戸崎)
○フリオーソ
(56・今野)
▲フィールドルージュ
(57・横山典)
△サンライズバッカス
(57・安藤勝)
△シャドウゲイト
(57・ルメール)
ヴァーミリアンが急きょ取り消し(27日出馬確定後・右前飛節炎判明)。詳細な状況はまだ不明だが、普通の取り消し、リタイヤとはその重みが大きく違う。同馬にはこの先、世界頂点をめざすドバイが控えている。軽症であってほしいと切に願う。
ただし、今回予想変更は、ほぼノータイムで決断できた。アンパサンド◎。最強世代、その頂点をフリオーソときわどく争い、なるほどGI・2戦こそ敗れたが(全日本2歳優駿・ジャパンダートダービー)、逆に羽田盃、東京ダービーは、早めに動く正攻法で完封している。東京ダービー2分05秒0はアジュディミツオーを凌ぐもの。中〜長距離の絶対能力というなら、全国チャンピオンレベルに十分届く。そして何より強調したいのは、5か月半ぶりの前走大賞典、結果8着ながら22kg増、素晴らしい馬っぷりで復帰したこと。使い詰め、力走続きのライバルより、昇りめでリードする。
※重賞の格付けは、新表記を使用しております。