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報知グランプリC・展望

  • 2008年02月04日(月) 23時49分
 報知グランプリC(2月6日 船橋 サラ4歳以上 別定 南関東G3 1800m)

 過去10年間のデータ。1番人気[4-2-3-1]、2番人気[2-3-1-4]、3番人気[1-1-2-6]。98年、イーアシオーン(13人気)→ツインクルタイセン(11人気)という大波乱があったが(馬単307,520円)、近年はおおむね堅く収まっている。03年ヒミツヘイキ→エスプリシーズ(馬複220円)、06年ナイキアディライト→チョウサンタイガー(馬複230円)など。昨年もプライドキム→シーチャリオット(馬複360円)、3着ベルモントソレイユが、一騎打ちの後、4馬身ちぎられた。

 所属別は、船橋=8勝、2着3、川崎=2勝、2着5、他に大井から2着2頭。だだし、同場所ワンツーより、船橋→川崎、川崎→船橋の決着が目立ち、過去10年中5度までがそれだった。明け4歳馬は、99年アローセプテンバー、03年ヒミツヘイキ、04年イシノファミリーと優勝。格より、勢い、上昇度が優る傾向がある。逃げた馬10、1、11、9、13、11、10、2、1、3着。先手必勝とは言い切れない。余談になるが、古くは“オールカマー”で行われていた経緯があり、ヨシノスカレー、ホーエイヒロボーイ、コスモノーブル(連覇)、さらにトチノミネフジが勝っている。原則的に力勝負の船橋1800m。そう考えると、彼らの強さは今思ってもやはり凄い。

◎アートルマン
(52・石崎隆)
○ディープサマー
(56・戸崎)
▲ブルーローレンス
(56・的場文)
△トップサバトン
(56・坂井)
△プライドキム
(56・佐藤太)
△チェレブラーレ
(52・張田)
△シャイニールック
(56・内田博)
エスプリベン
(54・山崎)
サウンドサンデー
(54・石崎駿)

 アートルマンの上昇度と潜在能力に注目した。昨春羽田盃5着、東京ダービー4着の明け4歳馬。当時道中の折り合いなど、課題を多く残していたが、それでも一貫上がり37秒台の爆発力。ハイレベルの中、アンパサンド、フリオーソらに直線きわどく迫っている。以後5か月の休養(放牧)を経て心身とも大きく成長。11月カムバック後は、古馬準オープン3戦、2、1、1着の星を残した。父メジロライアン、500kgを大きく超す巨漢で、馬体、走法ともきわめてパワフル。いわく裸同然の52kg。道中反応よく動けるはずだ。ベテラン・石崎隆Jは、今季同馬に賭けたイメージがある。

 ディープサマーは、前走「船橋記念=1000m」を鮮やかに差し切った。6歳馬ながら見方によっては今が旬。昨春GI「かしわ記念」3着がある以上、一介のスプリンターでもないだろう。JRAオープンを長く経験、そこで培われてきたスピード能力。素直に相手本線と考えた。プライドキムは、昨年このレースをシーチャリオット相手に完勝している。前走長休明け2着も敗れて強し。初コンビ・佐藤裕太騎手(調教パートナー)がどう乗るか。再び勢いがついたブルーローレンス、羽田盃馬トップサバトンももちろん圏内。とりわけ後者は昨年“3強”の一角で、今後へ向け注目度が高い。以下、レース巧者チェレブラーレ、シャイニールック。馬券はアートルマンから馬複、馬単で手広く流す。

※重賞の格付けは、新表記を使用しております。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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