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京浜盃・展望

  • 2008年03月24日(月) 23時49分
 京浜盃(3月26日 大井 サラ3歳 定量55kg SII 1700m)

「京浜盃」は必見のトライアルだ。過去10年その勝者は、羽田盃[6-0-1-2]、東京ダービー[4-0-1-5]。オリオンザサンクス、トーシンブリザード、ナイキアディライト、シーチャリオット、2冠馬が4頭まで出現している(01年トーシンブリザードはジャパンダートダービーも制し3冠達成)。緩やかなカーブを曲がり、最後直線もたっぷり残す大井外コース1700m。クラシック主導権を握る馬は、おおむねここで“一流の存在感”をみせてきた。

 過去10年のデータ。1番人気[6-2-0-2]、2番人気[0-3-1-6]、3番人気[2-3-2-3]。当然“堅め”が原則で、また同時に、波乱が起きた年は、クラシック本番も平穏では収まらない。馬単最高配当は、00年、アイアイアスリート→カツベンテンの62680円。その年、羽田盃をイエローパワー、東京ダービーをヒノデラスタが制し、アイアイアスリートは、結局以後もオープン馬の働きができなかった。所属別は、大井=3勝、2着4、船橋=7勝、2着2、川崎=2着4。伝統的にホーム大井が強かったが、近年は船橋勢に押されている。逃げた馬=2、2、13、3、12、2、1、14着。シーチャリオットに代表される本格派の差し馬に、期待感がやはり大きい。

◎コラボスフィーダ
(左海・55)
○ディラクエ
(今野・55)
▲ホウザン
(戸崎・55)
△ロイヤルマコトクン
(御神本・55)
△ミハタマイオアシス
(赤嶺・55)
△ディアヤマト
(坂井・55)
△ノースダンデー
(繁田・55)
ニックバニヤン
(的場文・55)
ブライトフェース
(佐藤博・55)
ヴァイタルシーズ
(山崎・55)

 コラボスフィーダをあえて狙う。船橋デビュー、ここまで[2-3-0-0]。昨秋ハイセイコー記念を2着、以後勝ちあぐみながらも地力で連対を確保している。セールスポイントは、父ユートカイザー(97年・東京ダービー2着)らしい幅のある好馬体とパワフルな走法。歯がゆい近況は冬場絞りにくい体質とも判断でき、事実、今回追い切りの動きも違ってきた。大器の片鱗をみせたハイセイコー記念は、16頭フルゲート大外から豪快に捲りあげ、文字通り負けて強し。ほぼ万全といえる今回、いよいよ正念場と考えた。ここで同馬が完敗なら、南関東生え抜きでは、ゲンキチホマレ(ニューイヤーC勝ち・羽田盃へ直行)以外にクラシック候補が浮かばない。

 昨暮れGI・2着ディラクエは、川崎・内田厩舎へ移籍してここに臨む。当時レインボーペガサスを下した比較からも、むろん実績上位の評価ができる。遡って道営G3「北海道2歳優駿」はホウザンを完封。ごく冷静、客観的な予想なら、この2頭のマッチレースがまず浮かぶ。ホウザンは川島正行厩舎から再始動。父タイキシャトル、芝を見切っての転入だけに注目度がきわめて高い。「雲取賞」を好タイムで勝ったロイヤルマコトクンは、どうやら御神本Jが徹底先行と腹を括った感がある。アジュディケーティング×マルゼンスキー、超のつく快速血統。ミツオーの再来になるのかどうか。ディアヤマトは兵庫G勝ちでもスケールがイメージできず、それならミハタマイオアシスの爆発力、ノースダンデーのしぶとさをとる。いずれにせよ、馬券はコラボスフィーダから手広くいく。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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