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さきたま杯・展望

  • 2008年05月26日(月) 23時49分
 さきたま杯(5月28日 浦和 サラ4歳以上 別定 JpnIII 1400m)

 過去10年のデータ。1番人気[3-2-1-4]、2番人気[3-1-1-5]、3番人気[2-2-2-4]。総体的に堅めに流れ、連対率50%、一見半信半疑にもみえる1番人気が10年すべて4着以内だから、数字以上の安定度といえるだろう。浦和1400mは小回りながら基本的にストレートな時計勝負。レイズスズラン(00・02年で2勝)など、リピーターの活躍も目立っている。馬単最高配当は04年、ロッキーアピール→ストロングブラッドの73520円。波乱の要因は常に地方勢の大駆けにあった。

 所属別は、JRA=9勝、2着6、川崎=1勝、2着1、他に名古屋=2着2、大井=2着1。JRA断然は言わずもがなだが、前述の通り地方勢がしばしば大駆けを果たしている。01年アインアイン、07年キングスゾーン(ともに2着)。反面不思議なのは船橋勢の低迷で、トータル[0-0-1-21]、01年ハセノガルチ3着が唯一馬券に絡んだもの。昨年ディープサマー(直前かしわ記念3着)も、4番人気で6着だった。牝馬は[2-1-1-15]。01年ゲイリーイグリット、昨年メイショウバトラーが勝っているから減点がない。逃げた馬1、5、5、7、5、8、7、2、7、12着。浦和コースのセオリー通り、捲っていくタイプに信頼度が高い。

◎フジノウェーブ
(59・坂井)
○メイショウバトラー
(55・武豊)
▲コンゴウリキシオー
(58・藤田)
△リミットレスビッド
(58・岩田)
△キングスゾーン
(57・吉田稔)
△アグネスジェダイ
(58・小牧太)
△プライドキム
(56・戸崎)

 フジノウェーブをあえて推す。昨秋JBCスプリントで大金星。以後未勝利は、何か燃え尽きたようなイメージだが、前2走改めてレースを見直すとそうでもない。遠征GIフェブラリーSはさておき、大井マイルGP、船橋かしわ記念とも、意識的な待機策で手応えのある競馬をした。前半位置取りにこだわらず折り合い優先。3〜4コーナー、ロスを承知で外々から一気に出ている。とりわけかしわ記念4着は上がり37.7秒、最後ワイルドワンダーと差がなかった。感触を得た御神本J(落馬負傷)→坂井J手替わりは残念だが、こうしたケース、馬自身フィーリングをつかんでいるケースもある。使える脚が短いだけに1400mが究極ベストか。昨年は痛恨の出遅れを追い上げて4着だった。59kgは他馬も重いとみて目をつぶる。

 JRA・4頭はいずれも現ダート界、短〜マイルの古豪といえる。中でスピード能力上位は阪神芝1600mレコードを持つコンゴウリキシオーだが、あくまで行き切ってこその単調さがあり、前走かきつばた記念Vが本物かどうか、再び試金石の評価とした。メイショウバトラー、リミットレスビッドの比較は、昨年このレース、前者優勝、後者5着、そのまま浦和1400m適性と考えたい。前走リキシオーの逃げに少々戸惑ったともみえた武豊・Mバトラー。牝8歳ながら同馬の地力はやはり高い。昨年2着キングスゾーンのしぶとさも捨てがたいが、やはりネックはジリ脚で、勝つまでとなると展開の助けが要る。むしろ底力でプライドキムか。やや古い話になったが、シーチャリオットを完封したGIウィナー。鉄砲のきく気性で、浦和1400mにもイメージが合う。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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