スポーツライター・島田明宏が競馬界の「今」を熱視点で語る!
島田明宏
新大関・稀勢の里が誕生した。11月30日の伝達式では四字熟語を用いず、「謹んでお受けいたします。大関の名を汚さぬよう、精進します」と、きわめて簡潔に口上を述べた。「自分の思いをスト...
欧米に追いつき追い越すことを目標に創設されたジャパンCも、今年で31回目を迎える。レースの回数は「数え年」なので、人間なら30歳。立派な大人である。が、30歳というのは実に微妙なお...
「ねえ、どうして競馬では馬券を売るの?」かつては同級生の女子、ほぼ30年ぶりに会った先日は、それぞれ女医、女性教師、女性管理職、大学卒業後一円も稼いだことのない優雅な主婦……などに...
出世レース。普通は、社内での昇進争いなどのことだが、競馬の世界では、「出走馬がのちに大レースを勝つことの多いレース」を指す言葉になっている。次に挙げる馬名を見てほしい。プリモディー...
単勝1番人気のスマートファルコンが1.2倍、2番人気のトランセンドが2.4倍。出走馬12頭中単勝10倍以下はこの2頭だけで、3番人気のシビルウォーのそれは29.2倍もついた。この数...
オルフェーヴルが史上7頭目の三冠馬となった菊花賞を、私は福島競馬場で見ていた。東京在住の私が、なぜそういう変わった観戦方法を選んだかというと――。仕事部屋の壁に貼ってある競馬カレン...
オルフェーヴルが三冠制覇に王手をかけ、ファンの注目を一身に集めている。皐月賞、ダービー、そして菊花賞と舞台も距離も異なる(今年は皐月賞も東京で行われたが)3つのレースをすべて勝つこ...
本稿が公開される10月15日、土曜日に京都芝1800mで行われる堀川特別(3歳以上牝馬、1000万下)の「残念秋華賞」ぶりは、見事というか、凄まじい。12分の3だった秋華賞出走の抽...
迂闊にも、今週月曜日に「週刊競馬ブック」をひらいて初めて、贔屓のスマイルジャック(美浦・小桧山悟厩舎)が毎日王冠を回避することを知った。そのブックの「オープン馬・準オープン馬近況レ...
先日、取材から戻ると、写真家の内藤律子さんが撮影した「2012年サラブレッドカレンダー」が届いていた。封をあけ、表紙の仔馬の写真を見たら自然と頬が緩み、疲れがどこかに行ってしまった...
先週発売された「週刊アサヒ芸能」の特集「伝説の引き分けの舞台裏」で、あれこれコメントさせてもらった。JRA史上初のGI・1着同着となった昨年のオークスや、タマモクロスがダイナカーペ...
先日、文化庁が平成22年度の「国語に関する世論調査」を発表し、それがなかなか面白かった。「寒っ」「すごっ」など形容詞の語幹(活用語尾を取り除いた、変化しない部分)を用いた言い方など...
私が一番近い過去にインタビューしたのは武豊騎手で、次が田中剛調教師だった。武騎手には8月下旬に小倉で、田中師には7月末に美浦で話をうかがった。ほかにも、8月9日に日高町が福島県南相...
あなたは本や雑誌、新聞など紙媒体の購入費として、月にどのくらい遣うだろうか。私の場合、単行本や文庫、新書などを10冊程度、値段はまちまちなので平均1000円として1万円。雑誌は週刊...
相馬野馬追がハネたあと、私は、本来なら甲冑競馬と神旗争奪戦が行われるはずだった雲雀が原祭場地を訪ねた。馬も人もおらず、寂しげな様子をカメラにおさめるためだ。一周1000メートルほど...
相馬野馬追2日目の7月24日(日)、南相馬市原町区の相馬太田神社で例大祭が行われた。ここに集まったのは、昨年、5郷中最大の200騎ほどの騎馬武者を送り出した中ノ郷騎馬会であった。し...
7月23日、午前8時30分から行われる出陣式を前に、多くの騎馬武者たちと見物客が相馬中村神社の境内に集まっていた。そこに大きな人の輪ができ、次々と握手や記念撮影を求められている侍の...
今年の相馬野馬追は、7月23日(土)から25日(月)まで「東日本大震災復興相馬三社野馬追」として、震災による犠牲者の鎮魂と相双地区の復興への願いをこめて開催されることになった。それ...
「そこから下がれ!大殿(おおとの)がご覧になれぬではないか」鬼の形相となった武者が声を上げると、その場の空気がピンと張りつめた。「大殿」と呼ばれた人物はスーツ姿で椅子に腰掛け、静か...
7月12日の夕刻、桜井勝延市長との対談を終えた武豊騎手は、南相馬市役所からほど近い原町第一小学校を訪れた。ここの体育館では、震災から4か月を経た今も102人の被災者が寝泊まりしてい...
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