スプリンターズSがこの時期に移ってから既に8回を消化。1番人気は[3-3-0-2]、2番人気は[0-2-4-2]で複勝率はともに75%だから悪くはないのだが、今年は信頼できる外国調教馬の参戦もなく、若干難解なムードとなっている。
明らかな中心馬がいるじゃないかという方もいるだろうが、候補馬それぞれに心配な点も抱えている。
スズカフェニックスは今年に入って1着が取れていない6歳馬という立場。ファイングレインは前走で休み明けとはいえ大敗していることに加え、春の3連勝がいずれも平坦コース。
スリープレスナイトは、坂コースの重賞に初出走の立場。カノヤザクラも重賞連勝中だが、いかにも夏シーズンが旬だったという雰囲気がある。
本来ならば直近のスプリントGIなのだから高松宮記念を勝ったファイングレインがいちばん評価されるべきなのだろうが、このところ高松宮記念馬がスプリンターズSも制覇するというケースがなく、むしろ着順を落とす結果が目立つ。
昨年のスズカフェニックスや04年のサニングデールはスプリンターズSで人気を大きく裏切ったし、人気にはならなかったがオレハマッテルゼも大敗。アドマイヤマックスは3番人気3着だからまずまずではあるが、連対はしていない。ショウナンカンプも同様だ(2番人気3着)。
高松宮記念を勝ってスプリンターズSでも連対となるとビリーヴとトロットスターなのだが、ビリーヴはセントウルSで連対を確保していたし、トロットスターは前走が14着とはいえマイル戦の安田記念。スプリント重賞で大敗したファイングレインは、これよりはちょっと心配な立場ということになる。
ここまで書いたような人気どころの不安がすべて現実のものになると、スプリンターズSは荒れることになる。複穴候補でもいいから、穴っぽい切り口を見つけるべきなのかとも思う。
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