今年のローズSは1着が7番人気のマイネレーツェル、2着が9番人気のムードインディゴと、波乱の決着になった。
ただ、せっかく頑張ったこの2頭には申し訳ないのだが、3冠目が秋華賞になってからというもの、ローズSを人気薄で連対した馬はいまひとつふるわない。
ローズSを6番人気以下で連対したあと秋華賞に出走した馬はこれまでに5頭いるが、シェルズレイの5着が最高。本番で人気になる馬がいなかったのも事実だが、それにしても本番につながっていない。むしろローズSで「人気薄3着」した馬のほうが、ブゼンキャンドルやトーワトレジャーのように本番につながっている。
それはそうと、ローズSが荒れたということは無傷のまま出てくる春勢力が減ったということでもあり、これは予想の構成全体に影響する話である。そこで、今回は「ローズSを荒れさせた張本人たちが本番でダメならば、じゃあ誰が来ているのか」ということを考えたい。
過去のローズSに今年と似た形を見出すとしたら、まずは2004年だろう。レクレドール・グローリアスデイズの5、6番人気馬がローズSで連対した。
直後の秋華賞はアメリカ帰りのダンスインザムードが1番人気で4着と敗戦。勝ったスイープトウショウはローズS・2番人気3着、2着ヤマニンシュクル・3着ウイングレットはともにクイーンS組。5着は紫苑Sから来たヤマニンアラバスタだった。
ローズSが6、4、11番人気で決まった2000年も今年に似ている。この年はシルクプリマドンナがローズSに続いて秋華賞でも人気を裏切った。勝ったのは札幌の900万条件から直接参戦のティコティコタック。2着にローズS・5番人気14着のヤマカツスズラン。3着にローズS・11番人気3着のトーワトレジャー。
2つの年に共通項は少ないが、ローズSで崩れた人気どころがまとめて復活、というシナリオは狙いにくい。1頭だけ無難な軸を選ぶならレジネッタか。あとはなんらかの形で北海道戦を使われた馬を取りたいところである。
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