今年の天皇賞・秋、話題のひとつが3歳馬ディープスカイの参戦である。
最初に書いておくと、私は天皇賞・秋において3歳馬買うべしという立場だ。正確には、一定水準以上にある3歳馬買うべしという立場である。
天皇賞・秋に3歳馬の出走が可能になった87年以降、実際に出走した3歳馬は18頭いる。その全成績は[2-3-1-12]だ。
それ自体はいいものではないが、これを4番人気以内[5番人気は該当なし]になったケースに限ると、[2-2-1-1]。本格化前のサイレンススズカ以外はすべて馬券に絡んでいる。
……とここまではよそでもけっこう書いてきたのだが、今年問題になるのが、3歳馬が対古馬戦で弱いということである。
今年9月末の段階で、3歳上の平地重賞における3歳馬の成績は[0-2-2-29]。5番人気以内が13頭いて2着が1回という惨状だ。10月も馬券に絡む馬は出ていない。
年度別に9月末時点で同じ条件の3歳馬成績を見ると、以下のようになる。
07年[3-5-3-18]
06年[4-1-1-13]
05年[1-1-1-12]
04年[2-0-1-12]
03年[2-1-2-14]
9月末で優勝がなかったのは、古馬に挑む3歳馬自体が少なかった00年[9月末時点で8走]以来となる。
これをどう捉えるかだが、私個人は「それでも強行突破でディープスカイ」という気持ちでいる。
自分で出しておいてなんだが、短距離やダートも含めた成績が世代レベルを計る物差しになるかどうかは分からない。また、ディープスカイは明らかに世代トップの馬なのであって、他馬のレベルと関係なく古馬に通用する可能性もある。
もちろん展開に殺されるという可能性はあるが、それはデータとは別の話。「今年の3歳馬はレベルが低い」という話が広がってディープスカイのオッズがついてくれないものかと考えている。
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