スマートフォン版へ

機械的に買い目を絞るファンタジーS

  • 2008年11月03日(月) 23時50分
 ファンタジーSは2歳の重賞だが、なんだかんだいって堅めに決まることが多いから不思議である。過去10年の連対馬20頭のうち、19頭までが6番人気以内。馬連をボックスで15点買っていれば、10年中9年は当たっていたということになる。

 ……というのはあまりに机上の空論であって、実際に15点も買ったらガミリも発生するわけだが、では6番人気以内からさらに2頭くらい絞ることができたらどうだろうか? 馬連でもガミるリスクは低くなるし、1〜2着のところを少ない点数でまとめれば、3着を人気薄に流して長打を狙うこともできる。

 そこで、いささか一般の消去法予想と似ているが、ファンタジーSの連対馬に無いパターンというのをいくつか挙げておこう。いずれも過去10年をベースにした話である。

・前走で未勝利戦を勝ちたて
 [0-0-1-13]。ちなみに新馬戦(折り返しのあった時代を含む)から来た馬は[3-1-1-15]だが、4連対はいずれも出たとこ勝ちだった馬である。

・距離短縮
 [0-1-2-18]で、唯一の連対は既に重賞で3着のあったイクスキューズ。この、重賞実績のある馬は例外的存在になりやすい。たとえば次も。

・カク地
 今年は転入緒戦のマル地が2頭いるが、それも同様に考えていいだろう。[0-0-1-5]で、唯一の3着が既に中央重賞に実績のあったエンゼルカロ。ちなみにマル地は3頭で3着以内なし。

・前走OPで掲示板外、条件クラスで4着以下
 前者が[0-0-0-11]、後者が[0-0-0-18]。

 最後の2つは人気馬に該当してくることはなさそうだが、3着候補選びの参考にはなるだろう。いずれもそれなりの根拠が感じられるものなので、ある程度機械的にあてはめて対象馬を減らしていきたい。

毎週、2歳馬を格付け!丹下日出夫の「番付」がnetkeibaで復活!

参加無料!商品総額50万円!netkeibaPOG大会「POGダービー」が開幕!

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング