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エリザベス女王杯は本命党の出番

  • 2008年11月10日(月) 23時50分
 穴党としてはあまり意気上がらぬ話だが、エリザベス女王杯は堅く決まる可能性の高いレースである。

 正確に言うと、エリザベス女王杯とその前哨戦である府中牝馬Sの両方が「堅い重賞」だ。その点については色々な媒体に書いてきているのだが、ここならスペースがあるので、下の表組をじっくり見ていただこう。

マーメイドS(ハンデ)
単 368・複 168

中山牝馬S
単 75・複 87

福島牝馬S
単 65・複 80

ヴィクトリアM
単 143・複 78

マーメイドS(別定)
単 44・複 77

クイーンS
単 86・複 75

阪神牝馬S
単 64・複 73

愛知杯
単 83・複 73

京都牝馬S
単 51・複 65

エリザベス女王杯
単 38・複 52

府中牝馬S
単 35・複 43

 これは、98年以降の古牝馬重賞について、全馬を均等買いした場合の単複回収率(左が単、右が複)を算出し、複勝回収率順にソートしたものである。つまり、上に行くほど「荒れている重賞」ということになる。

 府中牝馬S→エリザベス女王杯という流れは単勝で見ても複勝で見ても「荒れない重賞1位→2位」というもの。牝馬はトップクラスの層が薄いだけに、広いコースで別定戦や定量戦をやるとこのようになる。

 エリザベス女王杯の場合、連対枠2つは5番人気以内の馬が占めることが多いので、5頭からさらに絞り込むことがポイントになるだろう。

 分かりやすいところでは、連対率ベースでは3歳より4歳、4歳より5歳のほうが信頼度が高いという結果が出ているが、差は大きくないのでそれだけでは決められないところ。さらに「1番人気がちょいちょい飛ぶわりに2番人気が堅調」というようなものもあるが、そこに科学的根拠があるかどうかは微妙。5頭から先にはけっこう悩まされそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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