ご存じのとおり、ジャパンCダートは今年から阪神ダート1800mへ舞台が替わった。
その影響は? というようなことをよく聞かれるのだが、なにを答えても想像の世界でしかなく、当て推量にならざるをえない。
そこで今回は単純に、東京ダート2100m・阪神ダート1800mの両コースを行き来した馬の成績を振り返ってみたい。
まず、東京ダート2100m→阪神ダート1800mというローテを踏んだことのある馬。
東京コースが改修された03年以降にそのダート2100mに出走し、そのあと阪神ダート1800mに出走した馬というのは意外に少なく、これまでにのべ60頭である。
その成績は[3-5-4-48]で、回収率も単49%・複51%と良くない。サンプル数が少ないので微妙だが、東京ダート2100mにフィットしすぎるような馬は阪神ダート1800mには向かないのかもしれない。
馬券に絡んだ12頭のうち11頭までは7番人気以内で、半数の6頭が1番人気だった馬。唯一馬券上の意外性を発揮したのは03年ゴールデンスパーTのバージャラスヒルで、同馬は東京ダート2100mで逃げて勝利→差しに回って大敗→阪神1800mで好位から勝利、というステップだった。
4角で好位置にいることは阪神ダート1800mではけっこう重要で、パターンとしては広いコースで先行して差された馬とか、バージャラスヒルのようにたまたま差しに回って負けた直後、といった馬がいいように思う。
逆に、阪神ダート1800m→東京ダート2100mというコース替わりを見てみるとこちらの方が好走馬は多いのだが、阪神で差しが届かず東京で届いたというケースはイメージほど多くはない。両コースとも先行か、捲って4角で前にとりつく競馬がいちばん良いように見える。
いずれにしても、今回のコース替わり、4角でいい位置を取れる馬に有利に働くと見る。
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