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今年以降のフェアリーSは関西有利?

  • 2009年01月06日(火) 01時02分
 今週は特別登録が出る前に原稿を書かねばならないので、登録馬に左右されないネタでいきたい。

 年明け最初の重賞・中山金杯は、ご存じの通り関西馬のワンツースリーで決まった。関西馬優勢は分かっていたことではあるのだが、あそこまできれいな結果になるとは予期できず、予想としては悔いを残すこととなった。

 そこでというわけではないが、今回は「東で行われながら、関西馬が強い重賞」について考えてみたい。

 東といっても札幌・函館は基本的に滞在で東西とも条件が五分なので、東京・中山・福島・新潟の4場を対象とする。

 これらの競馬場で行われた1999年以降、つまり過去10年の平地重賞を対象に所属別の成績をとってみる。中にはカク地やカク外が出走しているレースもあるが数はわずかなので、大きな影響はない。

 該当レースにおける関西馬の成績を見てみると、着度数でトップなのはダービー。なにしろ過去10年、関西馬しか勝っていないのだから当然だ。しかし、着度数は出走数によって左右されてしまうので、より正確なところを知るには率で見る必要がある。

 勝率でのトップ5は京成杯、七夕賞、東スポ杯2歳S、根岸S、弥生賞。

 連対率のトップ5だと弥生賞、京成杯、七夕賞、京王杯2歳S、東スポ杯2歳S。

 複勝率のトップ5だと弥生賞、京成杯、根岸S、ステイヤーズS、ダイヤモンドS。

 いずれも京成杯が出てくるのでこの原稿は来週書くべきだったという気もするが、全体に2〜3歳重賞が多い(時期・距離などで対を成すレースが西に無いことが多いためではないかと思う。長距離重賞が入ってくるのも同様の理由だ)ことを考えると、今週のフェアリーSでも似たことは言えるような気がする(まだ関西馬の登録があるかどうか分からない段階で書いているが)。昨年までのフェアリーSでは関西馬の成績が悪かったのだが、阪神JFとのレース間隔が戻った今年以降は事情も違ってくるはずだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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