今週は共同通信杯が行われるが、この時期になると議論になるのが、「どの2歳重賞(あるいはOP特別)のレベルが高かったのか」という話である。
今年の3歳世代についてどうか……ということは簡単に答えが出るものではないので、今回は「例年の相場」というお話をしてみたい。
相場をどう示すかだが、着順を問わず各2歳重賞・OP特別に出走していた馬が、翌年の3歳春GI(クラシックに限らず、NHKマイルCも含む)でどんな成績を挙げていたか、ということで示してみたい。
まずGIに敬意を表して朝日杯から。
3歳春GIにおける成績は[1-6-5-109]。かつては日本ダービーに繋がると言われたレースだが、昨年のキャプテントゥーレが久々の春クラシック馬だった。
続いて、ラジオNIKKEI杯(ラジオたんぱ杯含む)。こちらは[5-4-7-48]。さすが、クラシック戦線に繋がると言われているだけのことはある。
もうひとつ、中距離の重賞ということで東スポ杯も調べてみよう。結果は[2-2-3-47]。2勝(ただしメイショウサムソン1頭による2勝だが)していることと複勝率で考えると、朝日杯よりはこちらのほうが好印象だ。
OP特別からホープフルSについても調べてみると、[1-5-3-26]。勝ち馬はエアシャカールのみだが、こちらも率で考えると朝日杯より良い。
これらを単純に並べると朝日杯より東スポ杯&ホープフルS、東スポ杯&ホープフルSよりラジオNIKKEI杯ということになる。もちろんさらに、それぞれのレースにおける各馬の着順を勘案する必要はある。
こんな単純な計算通りにいくかどうかという問題と、GI本番とステップレースでの成績は別モノという問題はあるが、一応の物差しとして書いてみた。
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