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レベルが高いのはどの2歳戦?

  • 2009年02月02日(月) 23時50分
 今週は共同通信杯が行われるが、この時期になると議論になるのが、「どの2歳重賞(あるいはOP特別)のレベルが高かったのか」という話である。

 今年の3歳世代についてどうか……ということは簡単に答えが出るものではないので、今回は「例年の相場」というお話をしてみたい。

 相場をどう示すかだが、着順を問わず各2歳重賞・OP特別に出走していた馬が、翌年の3歳春GI(クラシックに限らず、NHKマイルCも含む)でどんな成績を挙げていたか、ということで示してみたい。

 まずGIに敬意を表して朝日杯から。

 3歳春GIにおける成績は[1-6-5-109]。かつては日本ダービーに繋がると言われたレースだが、昨年のキャプテントゥーレが久々の春クラシック馬だった。

 続いて、ラジオNIKKEI杯(ラジオたんぱ杯含む)。こちらは[5-4-7-48]。さすが、クラシック戦線に繋がると言われているだけのことはある。

 もうひとつ、中距離の重賞ということで東スポ杯も調べてみよう。結果は[2-2-3-47]。2勝(ただしメイショウサムソン1頭による2勝だが)していることと複勝率で考えると、朝日杯よりはこちらのほうが好印象だ。

 OP特別からホープフルSについても調べてみると、[1-5-3-26]。勝ち馬はエアシャカールのみだが、こちらも率で考えると朝日杯より良い。

 これらを単純に並べると朝日杯より東スポ杯&ホープフルS、東スポ杯&ホープフルSよりラジオNIKKEI杯ということになる。もちろんさらに、それぞれのレースにおける各馬の着順を勘案する必要はある。

 こんな単純な計算通りにいくかどうかという問題と、GI本番とステップレースでの成績は別モノという問題はあるが、一応の物差しとして書いてみた。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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