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巧者どうしの対決、結果は?

  • 2009年02月24日(火) 11時00分
 中山の芝中距離(1800〜2200m)で行われるGII、GIIIのうち、牝馬限定戦を除いたものは過去10年に82レース行われている。

 この条件は、独特の巧者を生みやすいように思う。

 一番有名なのはバランスオブゲームで、GIIばかり5回出走して4勝・2着1回のパーフェクト連対であった。

 アメリカンボスもGIIばかり5回出走し、2、1、1、6、3着とかなり安定していた。ローエングリンもGIIばかり4回出走で6、1、3、1着である。

 このタイプの面白いところは馬券上の妙味が長持ちするところで、先述した5連対が4、4、4、6、4番人気でのものだったバランスオブゲームはこちらの面でも究極。アメリカンボスも5走はそれぞれ4、2、2、4、5番人気だったし、ローエングリンが最後に勝った中山記念は6番人気。配当的妙味も伴うわけで、言うことなしだ。

 ただ今回の中山記念は、巧者タイプが多すぎて選択に困るところがある。

 まずはアドマイヤフジ。中山金杯を2勝と、セントライト記念4着。その4着も、後方から1頭だけ敢然と追い込んでのもので悪くない内容だった。

 2頭目はカンパニー。中山記念ばかり3回出走して2、4、1着。その3回がともに2番人気だから配当的妙味はついてこないが、中山記念への適性は間違いない。

 3頭目はエアシェイディ。中山の中距離重賞は10回走って[1-4-1-4]と見た目それほどではないが、着外の4回が4、5、5、6着。常にきわどいところにはきている。

 選択肢が3つもある段階で話がぼやけてしまっているが、仮にあなたが3頭以外にでいい穴馬を軸として考えている場合、3連複のフォーメーションで「軸馬→この3頭→この3頭を含めた相手馬」といった買い目の組み方ができる。いずれにせよ、この条件に対する適性というのは強気意識したほうがいい要素だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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