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中京芝1200mでは差しタイプに注意

  • 2009年03月23日(月) 23時59分
 いきなり泣きごとを言うようだが、高松宮記念の行われる中京芝1200mというのは本当に予想が難しい。

 平坦ローカルなのだから先行馬を買っていればいいのかというと、そんなことは全然ない。むしろ上位クラスになるほど「予期せぬ差し」が届いてくることが多い。

 開催4日目(22日)は雨の影響もあってか未勝利と500万条件で先行タイプのワンツーがあったが、その流れが今週まで続くとは限らない。

 99年以降に中京で行われた1000万条件以上のレースについて見てみると、逃げ・先行・差しのいずれも複勝回収率が90%台。一般的には逃げ・先行がプラスになって差しは大きな差をつけられることが多いので、これは実質的に差しが強いことを示す。

 これを過去10年ではなく過去5年(04年以降)に絞ってみると、複勝回収率が逃げ=96%、先行=91%、差し=100%となっており、連対率も逃げ15.1%に対し差し13.8%と大差がない。これはかなり差しタイプが活躍しているということになる。

 問題は、差しタイプでもどれを買えばいいのか絞る手掛かりがないことだ。かつての高松宮記念では外枠有利の傾向があったが、最近ではそうでもない。

 なんとか手掛かりを探すと、前走でも差しに回っていることと、距離短縮組が強い(特に1400m。これは差しタイプに限ったことではないのだが)ことは挙げられる。

 もうひとつ話として分かりやすいところでは、騎手だろうか。今回参戦が予定されている騎手では、福永騎手あたりが「中京芝1200m・差し」での成績が良い。

 ただ、単純に過去の成績だけでなく、当該週にコースが読めている騎手を狙うという手もあるだろう。今週は土曜に2鞍、日曜のメイン前に2鞍の芝1200m戦がある。そこで差し馬を上位に持ってきた騎手には本番でも注目したい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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