フローラS(+旧4歳牝馬特別)は言うまでもなくオークストライアルだが、権利のない馬がオークスに出走したい、という意図の出走がすべてを占めるわけではない。
もちろんオークス出走権が目標のメイチ勝負もあるだろうが、すでに賞金のある馬がさらに少しでも稼ぎたいというケースもあるだろうし、単に「あわよくば」程度の出走もあるだろう。
その中でよく言われるのが、桜花賞とのレース間隔である。フローラSは4歳牝馬特別時代の2000年に東京開幕週に移動となり、桜花賞とのレース間隔が変わった。
平成以降99年までの桜花賞組は[7-3-2-32]、それ以降は[0-0-2-8]。昨年はついに桜花賞組の出走がなかったし、地力だけでフローラSの上位争いをしてしまう馬がいなくなったことが分かる。
ここで気をつけなくてはならないのが、レース間隔そのものがキツいというわけではないことだ。桜花賞と同じ週に行われる忘れな賞組について見ると、中2週時代が[3-5-1-17]、中1週になってからが[1-2-0-10]。後者のほうが連対率などは落ちているのだが、ヤマトマリオンのように穴をあけた馬もいる。OPで掲示板レベルの能力のある馬が強行軍を選択した場合、それなりに気にしておく必要がある。
反対に、前走条件戦組についても整理しておきたい。桜花賞組がいなくなったのだから有利になったはずだが、実際はどうなのだろう。
89〜99年 [1-2-5-73]
┗単7%・複22%
00〜08年 [4-5-5-68]
┗単266%・複112%
確かに有利になっているようだ。ただ単勝回収率は、シンコールビーなどが大きく作用しすぎている面もある。複勝が112%程度ということは、人気になってもなんでもというより、人気薄にこだわったほうがよさそう。さらに、前走が芝1800〜2000mの馬だけに限ってよい。
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