古牝馬のGIというのは春秋にひとつずつしかないので、当然のことながら同一馬が何年かにわたって出走することになる。また、与えられた条件を走るしかないので、必ずしもベストの距離等でなくても出走することになる。
こういう前提条件を考えると、気になるのが一度好走した馬(今年でいえばウオッカ)に引き続き期待していいのか、もうひとつは一度人気を裏切った馬の復活があるのかということだ。
ヴィクトリアマイルはできてから間もないので、古馬に開放されてからのエリザベス女王杯を参考にしてみよう。
前者についてはアドマイヤグルーヴやメジロドーベル、フサイチパンドラといった複数回連対馬が存在するので、まあ期待していいだろうということは分かる。問題は後者、人気を裏切った馬の復活があるかどうかだ。
古馬開放されてからのエリザベス女王杯に複数回出走し、そのうちいずれかで3番人気以内&4着以下になっていた馬というのは11頭いる。
それらをグループ分けすると以下の通り。
1.人気で凡走→次年度以降好走
スイープトウショウ(ただし勝ったあと、2番人気で2、3着)、トゥザヴィクトリー、ファレノプシス
2.以前に好走していたのに後で人気凡走
ローズバド、スティルインラブ
3.結局好走はなし
エリモエクセルなど4頭
4.その他
カワカミプリンセス(降着絡み)、レディパステル(4→3→4着で評価が微妙)
3.の馬がいるぶん分が悪く見えるが、その中には2回目の出走時に全く人気の無かった馬もいるので、全体としてはけっこう健闘している。そもそも古牝馬というのはそれほど層が厚いものではないので、2回目のチャンスを貰えれば巻き返せるというのも納得がいく。今年のヴィクトリアマイルでいうとカワカミプリンセスやベッラレイアが該当馬だが、◎にするかはともかく、シルシは回してもいいだろう。
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