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女王対決

  • 2011年05月20日(金) 18時00分
 先週は女王対決に沸いた中央競馬。ヴィクトリアマイルでは、1倍台の人気、信頼を集めたブエナビスタがアパパネに敗れました。先週も書きましたが、勢いや調整過程、舞台の利はアパパネにありました。それでも“この馬は負けないんじゃないか”と思わせるものがブエナビスタにはあったのでしょうね。結果は、クビ差アパパネの勝ち。クビ差、そう接戦でした。

 大きな不利もなくの真っ向勝負。強い馬を、強い馬が下す。心がふるえるような結果でした。この僅差は競馬ファンが観たかった結果なのかも知れません。

 今後の古馬牝馬路線において、トップにはライバルがいてくれるのが楽しみが増しますよね(^−^)

 さて、先週は新潟競馬場で気になるニュースがありました。先週末で(有)メジロ牧場名義の馬の最後の出走でした。その最後の出走馬が、日曜4レースのメジロコウミョウ。スタートがあまりよくなく、後方からのレースになりシロウト目には“あぁ、ダメかなぁ”と見ていましたが、いつの間にか、3コーナー辺りでは前の方に取り付き、直線では先頭! 後方から早めに仕かけてのスパートで残りの脚が沢山あるようには見えませんでしたが、驚くことに、メジロコウミョウは最後まで踏ん張りました!!

 この馬は、97年オークスなどGI、5勝のメジロドーベルの孫にあたり、管理する調教師は2頭とも大久保洋吉調教師。新聞に出ていたコメントでは「競馬の神様が見捨てなかったんだろう」という一文もありました。騎乗騎手は、今年2月に同じくメジロ牧場のメジロガストンの騎乗で騎乗停止になった黛弘人騎手。一件の直後のメジロ牧場のブログでのコメント、騎手のHPでのコメントでは「ありえないこと」という風に否定されていました。それを示すように、復帰後もメジロの馬に騎乗していて…そして、この勝利。牧場の方、そして信じてくれた関係者、ファンに最高の形での恩返しになったのではないでしょうか。

 さて、今回はどんなドラマがありますか。東京競馬場では3歳牝馬の戦い、オークスが行われます。やはり桜花賞組が上かなぁ、と思っています。

 本命はコース取りがあの差を生んだと思えるホエールキャプチャ。でも、距離延長を考えるとディープインパクト産駒のマルセリーナの方が良さそうにも思える…。

 この2頭を軸に3連複で勝負しようと思っています(^−^)ノ

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1979年11月22日生まれ、大阪府出身。フリーキャスター・リポーター。 グリーンチャンネル「先週の結果分析」ではキャスターとして、また「中央競馬中継EAST」ではパドックアナウンサーとして出演している。

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