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JBCスプリント

  • 2011年11月02日(水) 18時00分
 連覇を狙うサマーウインドが、高松宮記念14着以来の復帰戦。ぶっつけ本番は不安だが、もともとは東京盃での復帰を目指していて、坂路での乗り込みも十分。昨年、クラスターCから、東京盃、JBCスプリントと3連勝で頂点に立った。そのスピード能力は抜けているように思う。とにかく当日の仕上がり次第。

 東京盃で1番人気ながら4着だったセイクリムズンに再度の期待。東京盃は外から伸びて4着。最後はラブミーチャンと脚色が一緒になってしまった。とはいえ、勝ち馬からはコンマ3秒差。フェブラリーSを除き、1400m以下での5連勝はやはり強かった。

 ラブミーチャンは、東京盃では直線一旦は完全に抜けだす場面があっての2着。スピードに任せての逃げ一辺倒ではなく、2番手からの競馬もできるようになり、持てる能力を発揮できるようになった。今回もすんなり前につけられればチャンスはある。

 スーニは東京盃で完全復活。ラチ沿いを回ってきてゴール前抜け出しという川田騎手の好騎乗も光った。ただ、2歳時こそ4連勝があったが、3歳以降は2連勝が2度あるだけで、案外なレースぶりも少なくない。ピークが長くは続かないタイプと見て狙いを下げた。

 セレスハントは、時に強いレースをするものの、負けるときはあっさりというタイプ。前走、ペルセウスSは59キロでも圧巻のレースだった。大井1200mは東京スプリントでの勝利もあるだけに、好勝負も可能。

 ダッシャーゴーゴーは、とにかく大井のダートがこなせるかどうか。大外枠はマイナスかもしれない。

 パフォーマンスは、道営スプリントで古馬を相手に見事な勝利。1分10秒6というタイムも立派だ。ただ今回はメンバーが揃って印が回らなかった。今後の短距離路線では注目の存在となる可能性大。

 今年のJBC3レースの中ではもっともメンバーが揃って、しかも地方馬にもチャンスがあり、馬券的にはどこからでも狙えて面白いレースになりそう。

◎サマーウインド
○セイクリムズン
▲ラブミーチャン
△スーニ
△セレスハント
△ダッシャーゴーゴー

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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