スマートフォン版へ

佐賀記念

  • 2012年02月07日(火) 18時00分
 オオエライジンに早くもダートグレード制覇のチャンスが巡ってきた。年末の兵庫ゴールドトロフィーでデビューからの連勝は途切れたが、直線一旦は先頭に立っての3着で、むしろ先々が期待できるレース内容だった。このとき先着されたのが、現役ダート最強スプリンターのスーニと、ダートGI・JpnIでも勝ち負けのセイクリムズン。距離は違うが、今回のJRA勢はそうしたメンバーよりも実績的に一枚も二枚も落ちる。加えてオオエライジンに1400mは必ずしも適距離ではなかったのではないか。むしろゆったり流れるこの距離でこそ力を発揮するように思う。

 手ごわい相手となりそうなのがキングトップガン。昨年は目黒記念と函館記念を連勝し、有馬記念にも出走した(13着)。未勝利から1000万下までで挙げた4勝はいずれもダートでのもの。その後は芝を中心に使われながら、ときにはダートにも出走。とはいえダートでは08年大沼Sでの3着を最後に、以降は1秒以上の差をつけられての敗戦。ゆったりした流れは合うと思うが、初めての地方のダートをこなせるかどうか。圧勝の可能性も、惨敗の可能性も考えられる。

 ホクセツサンデーで兵庫勢のワンツーも夢ではない。兵庫ダービーではオオエライジンに7馬身千切られたが、その後確実に力をつけ、年末には楠賞、園田金盃と古馬との重賞を連勝。オオエライジンに迫る場面も考えられる。

 メダリアビートは8月にダートのオープン特別・しらかばSを制し、東京大賞典はスマートファルコンに1秒差をつけられての5着。大井2000mで2分2秒台は相当に優秀な時計だ。マイネルアワグラスは08年11月以来勝ち星から遠ざかっているが、地方のダートグレードなら上位争い。タカオノボルはレパードSでボレアスの2着。例年の佐賀記念であれば、これらのクラスの馬が勝っても不思議はない。

◎07. オオエライジン
○11. キングトップガン
▲01. ホクセツサンデー
△05. メダリアビート
△04. マイネルアワグラス
△06. タカオノボル

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング