ミラクルレジェンドは、昨年秋のレディスプレリュード、JBCレディスクラシックで、ともにラヴェリータをしりぞけダート女王の座を確たるものにした。続くジャパンCダートは6着だったが、それでもトランセンドからコンマ5秒差なら健闘。デビュー以来ダートで馬券にからめなかったのは牡馬との対戦のみで、牝馬同士では唯一連対を外したのが昨年のエンプレス杯での3着。とはいえ、勝ったラヴェリータから4着までコンマ1秒差の大接戦だった。そうした実績馬に別定55キロはかなり有利。昨年の雪辱、といっても、先着されたラヴェリータとブラボーデイジーはすでに引退しているだけに、ここは負けられない一戦。
クラーベセクレタは、12月のクイーン賞でダートグレード初制覇を果たして秋以降の充実ぶりをアピールした。レディスプレリュードで5着に敗れると、JBCレディスクラシックには向かわず、地方重賞のロジータ記念を確実に勝ってのクイーン賞挑戦だった。ここは実績的にも2頭の一騎打ちの可能性が高い。
プレシャスジェムズは2歳時のエーデルワイス賞を除き、古馬になって地方のダート牝馬重賞を3戦。いずれも着差はコンマ2秒差以内と、善戦しながらも勝てていない。今回、おそらくハナを切るのはこの馬かゴールドセントだが、うまくスローに落としても上記2頭にマークされると容易には逃げ切れそうにない。期待は今回の鞍上、武豊騎手。エンプレス杯は、「豊」という名の騎手が3連覇中で、4年連続連対中。もしこの馬が勝てば、武豊騎手は異なる馬で3連覇となる。
ハルサンサンの前走TCK女王盃は、ラチ沿いでじっとしていて直線外に持ちだしてゴール前でギリギリとらえるという見事な勝ち方だった。今回は強敵2頭が加わるだけに、楽な競馬はさせてもらえないはず。川崎2100メートルは重賞で3戦していずれも着順的には善戦だが、血統的に距離に不安があるということは陣営も話していただけに、あまり強気にはなれない。
パールシャドウは、ダート牝馬重賞で4、4、5着。展開が味方したときに追い込んでどこまで迫れるか。
プリンセスペスカは、地方初遠征。ここ2戦のオープン特別と平安Sはともに11着だったが、3走前には準オープンを快勝。昨年のプレシャスジェムズがまだ準オープンでの好走だっただけに、牝馬限定のダート重賞なら能力的には準オープンを勝っていれば馬券圏内は十分に狙える。
◎08 ミラクルレジェンド
○04 クラーベセクレタ
▲06 プレシャスジェムズ
△13 ハルサンサン
△07 パールシャドウ
△02 プリンセスペスカ