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名古屋大賞典

  • 2012年03月21日(水) 18時00分
 JRA勢4頭はいずれもダートグレードまたは芝の重賞勝ちの実績があるのに対し、地方勢は高知のマチカネカミカゼ、リワードレブロンがそれぞれ地方重賞で1勝を挙げたのみというメンバーで、実力にはかなり差がありそうなメンバー構成となった。

 ここは芝路線から参戦のエーシンジーラインを狙ってみたい。前々走の小倉大賞典で重賞初制覇。未勝利勝ちがデビュー6戦目のダート戦で、今回は08年5月以来久々のダート戦。小倉記念は単勝16.3倍という人気薄での逃げ切り勝ちで、今回はほかにハナを主張しそうな馬もいないだけに、小回りで直線が200メートルもない名古屋なら同じように逃げ切れるチャンスはあるのではないか。勝ち星の6勝は京都、小倉で、名古屋も同じ右回り。

 相手にはニホンピロアワーズ。おそらく1番人気はこの馬だろうか。距離は違うが同じ名古屋競馬場の名古屋グランプリでは横綱相撲ともいえる勝ち方。他馬より2キロ以上重い57キロという斤量がやや不安な点。

 ダイシンオレンジは、アンタレスS、平安Sとダートグレード2勝だが、昨年の平安S以降はいまひとつの成績。安定感のあるニホンピロアワーズとは対照的に重賞では惨敗も目立つ。

 ボレアスは、同世代同士のレパードSを制したが、この世代のダート路線は上の世代に比べて全体的にやや見劣る。前走、名古屋グランプリでもニホンピロアワーズから3秒7も離されて6着だった。3着に食い込めるかどうかだろう。

◎02.エーシンジーライン
○05.ニホンピロアワーズ
▲09.ダイシンオレンジ
△03.ボレアス

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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