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オルフェ―ヴル、世界一へ向けて

  • 2012年09月21日(金) 18時00分
 やはり、先週の出来事で一番気になったのは、オルフェ―ヴルのフォア賞制覇!! 日本チームのアヴェンティーノが、スローペースを作ってくれたこと、直線で内に道を作ってくれたことも勝利の要因を担っているのだと思いました。

 5頭立てと少頭数の中「どの位置に着くか」「折り合いはどうなのか」。序盤、嫌がる仕草を見せヒヤッとさせられましたが、さすがスミヨン騎手。じょじょに馬を宥(なだ)めていきました! 陣営が心を尽くしてサポートして外国まで行ったのに、逸走となっては目も当てられない事態ですものね。

 最後の直線では、内から抜け出すと外からきたメアンドル(2着)、ジョシュアツリー(3着)に迫られかけますが踏ん張り、リードを保ったままのゴール。こういう時に踏ん張りが効くのが“世界に通用する馬”なのかと改めて溜め息が出ました!

 本番は10月7日、凱旋門賞。日本馬が凱旋門賞を制する。そんな場面に立ち会えるのかも知れない。そう思うと、今から手の平にじんわりと汗が出るほど昂ってきます。海外メディアでも有力馬として取り上げられ誇らしく思う反面、初めての中2週でのレース。疲労回復と臨戦態勢がスムーズに行える間隔なのだろうかと心配も募ります。

 もう来週末まで迫った凱旋門賞。応援する私もしっかり準備して臨もうと思います(出走馬のプロフィールはもちろん、中継中にテレビを離れなくて済む準備!)。

 一方、若馬たちも存在をアピールした週でした。セントライト記念ではフェノーメノが弥生賞では6着となり、相性を危ぶまれた右回りも難無くクリアー。ダービー2着馬の実力を発揮させました!

 ローズSはジェンティルドンナにとって三冠を見据えた、負けられないレース。春の実績から考えると、勝つか負けるかではなく、どのように勝つかを見詰められたプレッシャーのある一戦。

 重賞では初の1番人気を背負っている重責は、馬自身には分からないとしても陣営からピリピリと伝わる緊張感は感じとりますよね。それでいて、パドックから驚くほどの落ち着きを見せてで完勝!!! 今年も三冠牝馬が誕生するのだろうか。競馬界は気候に反して、年末へ向けてどんどん暑くなって行くようです(o^v^o)。

 さて今週も秋の大一番へ向けたレース、神戸新聞杯やオールカマーが組まれています! 神戸新聞杯の狙い馬はマウントシャスタ。宝塚記念5着馬の秋緒戦に期待。差のない対抗に皐月賞馬のゴールドシップ。この2頭のワイドで勝負します。

 オールカマーは難しいですねぇ…。実力では少し足りないかなと思うものの、高速馬場の中山で逃げて連勝中のラッキーバニラの複勝で勝負! 中舘騎手、お願いします!!!

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1979年11月22日生まれ、大阪府出身。フリーキャスター・リポーター。 グリーンチャンネル「先週の結果分析」ではキャスターとして、また「中央競馬中継EAST」ではパドックアナウンサーとして出演している。

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