いよいよ東京競馬場がリニューアルオープンとなる。
スタンドだけでなくコースも改修されたのでいままでのデータは厳密には使えなくなるわけだが、かといってあまり深く考えすぎる必要もないのではないかと思う。
改修といえば、最近の例では新潟がある。その「改修されっぷり」は東京の比でなく、ほとんど別な競馬場と言ってもいいほどだ。
しかし、それで馬券が難しくなるかというとそうではなく、むしろダート1200m・1800mなどは堅すぎて困る事態となった。今日の改修は基本的に言ってコースの紛れを無くす方向で行われるので、強い馬が普通に来る→配当が安い、ということになるのだろう。
ちなみに、2001年1回新潟競馬では、ダート戦(36レース)で全馬均等買いした場合の回収率が単勝43%・複勝70%とかなりの本命傾向(この数値は80%が標準で、小さいほど本命傾向が強いということになる)。1番人気の回収率は単複とも100%を超えていた。一方、芝は単勝63%・複勝78%で、ダートに比べると特徴は薄いものの、少なくとも荒れる方向には行っていない。
脚質ごとの評価も、いざ競馬をしてみないことには分からない。新潟の場合、芝1800mや芝2000m(外回り)はコーナーの数からして変わってしまったので、当然脚質別成績が激変した(逃げ・先行馬の回収率が低下した)。しかし、東京は直線が伸びるだけである。どこまで変化があるかは微妙だ。
しかも東京の場合、もともと他の競馬場と違って差し・追込有利のコースが多かった。フローラSの行われる芝2000mにしても、ハナを切った馬の回収率が最高&プラスではあるものの、差し馬の回収率もそれほど悪くはなかった。それだけに、コース改修の影響は意外に目立たないかもしれない。
目に見えた特徴が出てくるまでは、平常心で馬券を買った方がいいだろう。