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東西の違い

  • 2012年10月26日(金) 18時00分
 今年は4月から東京〜大阪間を行き来する生活をしています。もともと大阪は16歳まで生活をしていた場所ですから、多少の贔屓目はありますが、やはり関西は東京よりも“見た目の活気”があります。

 昨年の震災以降、本社や工場を関西、あるいは海外に移した大企業も多く、そういった意味でも今、東京よりも大阪のほうが活気があるように見えるのでしょう。個人レベルで見ても、例えば大阪では駅などで困った様子の人に駅員から声をかけているのを見かけます。まぁ、新宿渋谷なのではまずない光景です。関西人は積極的、そして人懐っこさを持ち合わせる人種なのでしょう。

 昔聞いた話で、美浦の厩務員さんがレースのゲート入りまで馬に付き添ったさい、栗東の人がゲート入りを嫌う馬のお尻に「なんでやねん!」とツッコミ手を入れていたのを見たそうです。練習では入ったのか、いつもは入っているのかは不明ですが、その時に美浦の厩務員さんは「自分ならハラハラして神経が尖ってしまうのに、なんて肩の力が抜けた対応なんだろう」と感心したそうです。

 もちろん、馬と向き合う気持ちはお互いに真剣であるに違いないのですが、関西人のほうがするっと懐に入るのが得意なんでしょう。関東人は不器用な人が多いのかな。「男は寡黙であれ」という精神も格好いいですし、東西で雰囲気の特色が分かれているのも面白いとは思いますが、どちらにせよ“和やか”な雰囲気で馬が暮らせるのが一番ですね(^-^)。

 先週の菊花賞をふくめ、今年これまで14のGI競走(障害を除く)が行われ、のべ14頭の勝ち馬の中、関東馬は2頭。調教施設や内容の違いはもちろん、こういう“雰囲気作り”も良くなっていく材料なのではないかな、と期待しています(*^ー^*)。

 さて今週は天皇賞・秋! 期待の3歳馬VS実績の古馬!! どちらにしようか迷いに迷って…。2000mで2枠4番という、いい枠を引いたフェノーメノを本命にします! 先週のゴールドシップの結果を見ても、この馬の実力は十分古馬に通用すると思います。他の3歳勢や古馬にも選びたい馬が沢山いすぎて手広くなり過ぎるので、この馬の単勝で勝負します! 複勝が2倍つくなら複勝でもいいかな(^v^)。

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1979年11月22日生まれ、大阪府出身。フリーキャスター・リポーター。 グリーンチャンネル「先週の結果分析」ではキャスターとして、また「中央競馬中継EAST」ではパドックアナウンサーとして出演している。

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