■全日本2歳優駿(12月 川崎 サラ2歳 定量 JpnI 1600m梢重)
△(1)サマリーズ 1分41秒9
(2)ジェネラルグラント 3
◎(3)アップトゥデイト 3/4
△(4)アウトジェネラル ハナ
▲(5)インサイドザパーク 3/4
………………
(6)タプローム
△(7)ソルテ
○(8)アルムダプタ
△(11)ドコフクカゼ
アメイジア 落馬競走中止
単400円 馬複6500円 馬単9600円 3連複7120円 3連単55260円
サマリーズが悠々と逃げ切った。いや、落馬(スタート直後)したアメイジアに、最後の直線からまれるようなシーンがあり、そのぶん“悠々と”とも少し違うが、現実に後続と3馬身差。完勝、楽勝であったのは間違いない。内め(3番枠)から絶好のスタートが切れたこと、道中理想的なペース(千通過62秒7)が刻めたこと。それにしてもキャリア4戦目の牝馬を思えば、何とも立派な内容だった。距離千六、左回りとも初体験。スピードはもちろん、センスのよさが大きく光る。
「カラ馬に並ばれる形で厳しかったが、力むところなく走ってくれて最後まで余裕があった。利口な馬。大きな可能性を感じます」(藤岡佑介騎手)
ハードスパン×ミスタープロスペクターの血統背景。父ハードスパンはダンチヒ直仔、米GI「キングスビショップS=ダート7F」を勝っている。ひとまず万能型に近いイメージか。藤岡健一調教師は「千六をこなしたから、桜花賞(阪神)にも夢が出ました」とコメントされた。いずれにせよ来春へ向け前途洋々。仮に芝で結果が出なければ、そこから本格的なダートG参入になるのだろう。
横一線の2着争い。ゴールぎわ馬群を割ったジェネラルグラントは石崎駿J・好騎乗。先行型の同馬をうまくなだめ、瞬発力を100%引き出した。3着アップトゥデイトは今回岩田J。早め早めに仕掛けたものの、直線案外伸びを欠いた。大型馬でコーナリングなどやはり不器用。来春は広い大井コースあたりを走らせたい馬ではある。アルムダプタも同様に、忙しい競馬は向いていない。新馬→北海道2歳Sと千八連勝。本質パワー型の印象で、今日はすべてに勝手が違った。
南関東勢。5着インサイドザパーク、7着ソルテとも、ぎりぎり合格点の評価になるか。前者は鎌倉記念、平和賞、後者はハイセイコー記念、それぞれ鮮やかに勝ったものの、時計面の裏付けが正直なかった。ただ、インサイドザパークの場合など、今回輸送して9キロ増、心身両面に逞しさが出てきたことは確かだろう。両馬ともタイムパラドックス産駒で、今後成長期にかかるはず。年が明け、距離延びてからが、いよいよ本当の勝負とみたい。