スマートフォン版へ

報知オールスターカップ展望

  • 2013年01月02日(水) 18時00分
 報知オールスターカップ
(1月3日 川崎 サラ4歳以上 別定 地方競馬交流 南関東SIII 2100m)

「報知オールスターカップ」は、地方競馬交流SIII。施行時期、条件が固まったのは平成15年からで(かつては南関東限定、7月に実施)、以後、川崎新春恒例、名物レースとして定着している。各年レベルにバラつきはあるものの、15年エスプリシーズ(川崎記念)、21年アンパサンド(東京ダービー)、23年(浦和記念)など、大物も制しており、SIIIの中ではグレードが高い重賞といえるだろう。他地区馬では、16年ウツミジョーダン(岩手)優勝、22年グランシュバリエ(高知)2着。今年も全体に多彩、多様な顔ぶれで、馬券的妙味を含め楽しめそうだ。なお今回データは条件変更後、9年間のものとした。

(1)…波乱含み。1番人気〔4-2-0-3〕、2番人気〔0-0-1-8〕、3番人気〔3-0-2-4〕。1人気の連対率は高いものの、ヒモが狂う傾向で、昨年スターシップ(1人気)→ロードキャニオン(11人気)の決着で、馬単48120円。

(2)…地元優勢。川崎=5勝、2着4と大きくリード。次いで船橋=2勝、2着3。ただ出走頭数が少ない大井も1勝、2着1、前述通り他地区遠征馬もしばしば好走をみせている。3着まで拾うと、川崎、船橋が4頭ずつ、大井1頭。

(3)…成長株。4-8歳、ほぼ互角に好走例があるが(昨年は8歳馬ワンツー)、注目したいのは4歳=3勝、2着2、5歳=2勝、2着4で、迷ったら勢いで優る4-5歳成長株を上にみたい。牝馬は〔0-0-0-11〕と良積がない。

(4)…差し馬。逃げ=1、先行=5、差し=10、追込み=2。おおむねスローで流れる川崎二千だが、好位-中団からの差し馬に案外分がいい。ジョッキーでは山崎誠騎手が、20年エスプリベン、23年ボランタスで2勝している。

※データ推奨馬
◎プレティオラス…東京ダービー馬は、18年ビービートルネード、21年アンパサンドと2頭優勝例がある。プレティオラスのダービー勝ちは大外一気、痛快な逆転劇。以後不振だが、当時押さえたプーラヴィーダの活躍(勝島王冠勝ち)など、世代低レベルとも思えない。今回真島Jとのコンビで新しい面が出る可能性。

☆       ☆

◎ナターレ      54御神本
○カキツバタロイヤル 57石崎駿
▲プレティオラス   55真島
△リバティバランス  56五十嵐冬
△シーズザゴールド  56戸崎
△アドマイヤシャトル 56山崎誠
△タンゴノセック   56赤岡
 マチカネニホンバレ 58坂井
 ドリームストライド 55今野
 トーセンピングス  56張田
 ダブルウェッジ   56川島

 ナターレの逃げを狙った。重賞2勝、内1つが川崎二千百「戸塚記念」で、同舞台「ロジータ記念」もクラーベセクレタの3着と善戦している。どこか頼りないイメージはハナにこだわる脚質ゆえだが、いったん主導権をとり切ってしまえばしぶとい二の脚。クロフネ×ダンスインザダークの背景なら、もう一段パワーアップの可能性もあるだろう。恵量54キロ、過去2戦2勝と相性のいい御神本J騎乗も今回魅力だ。

 実績、安定性はカキツバタロイヤル。重賞3勝に加え、交流GII「ダイオライト記念」でも好勝負した底力。昨秋「埼玉栄冠賞」→「勝島王冠」を連続2着と再びいいリズムが戻っている。緩急自在のレース巧者で、好調期は信頼度がきわめて高い。ダービー馬プレティオラスは今回正念場の▲とした。タイトル通りの力があるのか、あるいは展開に恵まれた大駆けなのか。前2走東京、浦和で左回り経験。復活の下地は十分といえる。以下、JRA5勝をすべて中-長距離であげたリバティバランス、戸崎Jで突破口を開きたい羽田盃馬シーズザゴールド。山崎誠Jの乗るアドマイヤシャトルもJRA実績(千八-二千5勝)からは、転入2戦目で前進がありそうだ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング