先週の中央競馬は、前週の雪の影響で3日間開催となりました。3日間開催が2週続くなんて、めずらしいですよね。
めずらしいと言えば、先週日曜に中山・京都で行われた障害レースでは、取り消しの馬がそれぞれ1頭ずつ出ました。通常であれば、競走馬の出走取り消しは馬自身にトラブルが発生した場合行われるものですが、今回は違ったんですね。
9日(土)京都で行われた牛若丸ジャンプSで金子光希騎手と北沢伸也騎手が落馬負傷。そのため、中山4Rで金子騎手が騎乗予定だったフォレストリーダーと、京都4Rで北沢騎手が騎乗予定だったエーシンテュポーンが「騎手がいないため」という理由で出走取り消しになってしまったんです。
なんと、馬の体調ではなく騎手がいないための出走取り消しは、1982年1月24日の中山7R以来、約31年ぶりのことだったそうですよ。
現在、障害免許を持っている騎手は90名弱。この人数なら十分…と思いきや「障害免許を返していない」だけで、障害競走は「最近とんとご無沙汰」という騎手も多くいます。騎手学校を卒業する時点では、平地と障害2つの免許が交付されますが「幽霊部員ならぬ「幽霊騎手」が!? だから、実際障害戦に乗っている騎手の数は、出走頭数からすればギリギリなんです。
もちろん障害と平地、両方で活躍されている騎手もいます。でも、障害は平地より危険度も高いですし、負担重量が重いという違いがあります。そうなると、騎手自身が体重管理をするのは大変。ですから、どちらのレースにも乗るのには並大抵の苦労ではないんです。
障害レース自体の存続を危ぶむ声も聞こえてきそうですが、障害向きの馬がいること。そして、障害に活路を見出した馬や障害1本に絞った騎手。さらには障害を飛越してゆく馬を応援するファンもいます。私も、ずっと障害レースを楽しみたいです。
さて今週の根岸S、注目はガンジスです! 有力な先輩馬たちが59キロ背負う中、この馬は55キロ。そこを活かせれば、距離も申し分なく、絶好のチャンス!!