スマートフォン版へ

「どん底からの復活、GIジョッキーに!!」高倉騎手ご指名対談〜酒井学騎手編(1)

  • 2013年02月06日(水) 18時00分
今月からは、『キシュトーーク!』レギュラーの松山騎手、優作騎手、恭介騎手、川須騎手、高倉騎手の5人が、それぞれ対談したい先輩を指名する“ご指名対談”がスタート。第1回の2月は、高倉騎手のご指名を受けた酒井学騎手が登場! どん底からGIジョッキーに返り咲いた経緯に、高倉騎手が迫ります!

■年間1勝から、ここまで這い上がってこられるとは…

高倉騎手のご指名は酒井学騎手

高倉騎手のご指名は酒井学騎手

酒井騎手は12年ジャパンCダート制覇

酒井騎手は12年ジャパンCダート制覇

──今回は、ご指名対談第一弾の記念すべき第1回です。高倉くんより、「ぜひ学さんと」というご指名がありました。

酒井 ありがとうございます。

──まず、酒井さんにどんなお話をうかがってみたいと思ったのですか?

高倉 デビューからこれまでを振り返ったお話をうかがいたいです。苦労された時期もあったとお聞きしたので…。そういった時期を経て、GIまで勝たれたわけですから。改めて、ジャパンCダート優勝おめでとうございます!

酒井 ありがとう。まさか指名してもらえるなんて思わなかったよ。名前を出してもらえるだけで、本当にありがたい。

──おふたりの今日の雰囲気を見ていると、普段から仲が良さそうですね。

酒井 しょっちゅう、つるんでるとかではないけど、普段から気軽に話せる後輩のひとりです。年は離れてるけど(11歳差)、高倉はすこく話しやすい子だし。な?

高倉 はい。僕はそれほど自分から先輩にガンガン行くタイプではないんですけど、学さんとはよくお話をさせてもらっています。

酒井 高倉ももう4年目か。たしか、2年連続でフェアプレー賞を獲ったんだよな。

高倉 はい。デビューした年と2年目と。

酒井 それがものすごく印象が強くてね。俺がデビューしたころは、正直“フェア”という言葉を意識する余裕さえなかったよ。とりあえず、勝つことだけに執着していて。初年度からフェアプレー賞を意識してたの?

高倉 賞を意識していたわけではないですけど、人に迷惑をかけず、馬をまっすぐに走らせることが基本だということは学校で教わっていたし、そもそも人も馬もケガをしてしまったら競馬ができないわけですからね。そのあたりは意識して乗ってました。

酒井 たしかにそうなんだけど。でも、馬のスペースを作る感覚とか、馬がヨレる感覚とか、レースをいくつも経験するなかで養っていくもので、それを結果を出しつつ、すぐに身に付けるっていうのは、すごく難しいことだと思う。それをデビュー年から2年連続ってやってのけるなんて、本当にすごいよ。去年は少し残念だったけどな。

高倉 そうですね。騎乗停止がありましたから。

酒井 できれば連続でフェアプレー賞を獲ってほしかったけど、去年みたいな年があったほうが、より気を付けるようになるからね。少し緩んでいた気持ちが引き締まったりするから。

高倉 おっしゃる通りです。もっと気を付けよう、馬をまっすぐに走らせる技術をもっと高めなくてはと、改めて思いましたね。

酒井 デビューした当時って、レース中に少しヨレたりすると、「ったくあのアンちゃん、フラフラしやがって!」とか言われがちだけど、稜はそれを言わせなかった。本当にすごいと思うよ。

「同期の存在が刺激に」酒井騎手

「同期の存在が刺激に」酒井騎手

──では、本題に入りますが、酒井さんは1年目に25勝を挙げて、同期の池添さんや太宰さんとともに注目を集めました。今思うと、すごくレベルの高い年でしたよね。

酒井 うん、そう思います。同期のなかで抜けたのが(池添)謙一と(太宰)啓ちゃんと僕の3人で。週が終わるごとに3人のなかでトップが変わって、それがすごく刺激になりました。もっと勝たなきゃ、もっと勝たなきゃってそれぞれが思って、その相乗効果で勝ち星を積み重ねられたんだと思います。

高倉 僕の場合も同じです。結果的に、川須と切磋琢磨してきたことで、今があると思うんです。やっぱり、同期には負けたくないですからね。

酒井 1年目は稜が新人賞を獲って、2年目は川須がドーンと勝ってな。

高倉 はい。2年目はやっぱり悔しかったです。今でもつねに気になる存在ですね。

酒井 2年目は稜がどうこうっていうより、川須が「お前、どうしたん?」っていうくらい勝ったからな(笑)。

高倉 ん〜、なにか化学現象が起きたのかもしれませんね(笑)。学さんは、勝ち星が徐々に減っていった時期があったとお聞きしたんですが、今振り返って、何が原因だったと思いますか?

酒井 一番は、自分の競馬に対する姿勢だと思う。デビューしてから3年間、二分厩舎に所属してたんだけど、今振り返ると、ぬるま湯にどっぷり浸かってたなぁって。3年目に先生が定年になって、おのずとフリーになって、同時に減量が取れてね。所属しているときは、厩舎の馬をほとんど乗せてもらっていたから、気持ちが緩んでいたんだろうね。そういう気の緩みが、4年目に入ってドーンと表面化してしまったんだろうけど、当時は“なんとかなるだろう”っていう軽い気持ちでいたんだよね。

高倉 4年目って、今の僕とちょうど同じですね。たしかに、所属厩舎の解散と減量が取れるタイミングが重なるって、自分に置き換えてみても大きな出来事だと思います。僕は今の学さんしか知らないので、改めて当時のことをお聞きすると、なんかしんみりしちゃいます…。

酒井 しんみりって(笑)。

高倉 だって、一度勝てなくなって、そこからまた這い上がってくるパターンなんて、なかなかないじゃないですか。

酒井 そうだよな。なにしろ、年間1勝っていう年もあったからね。そこから、ここまで這い上がってこられるとは、正直自分でも思わなかったよ。

【次回のキシュトーーク! は?】
酒井騎手×高倉騎手のご指名対談第2回。土日もトレセンで調教、競馬ブックを片手に自分で騎乗馬を管理、経済的にも困窮し…。酒井騎手がここに至るまでに“遠回りした日々”を、後輩・高倉騎手が聞き出します。

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング