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マリーンC

  • 2013年04月02日(火) 18時00分
 レッドクラウディアはクイーン賞の勝ち方が、メーデイアはTCK女王盃の勝ち方が、それぞれ印象的だったが、いずれも相手は牝馬。ならばここ2戦、牡馬の一線級を相手に好走しているスティールパスを狙う。レベルの高い争いとなった根岸Sは、勝ったメイショウマシュウからコンマ1秒差の4着。その後に黒船賞を制したセイクリムズン(3着)には3/4馬身差。テスタマッタ、トウショウカズンらの実績馬に先着している。1400m以下を中心に使われているが、マイル戦でもスパーキングレディーCでクラーベセクレタ、ミラクルレジェンドをまとめて負かしているだけに問題ない。

 JRA勢でダートグレード勝ちがないのはオーシャンフリートのみで、前走で1600万下を勝ってオープン入り。そのレースは、逃げて直線でも余裕のある強い勝ち方。メーデイアが準オープン2着からTCK女王盃圧勝だったことを考えれば、ここでも十分通用すると見る。

 メーデイアは、ミラクルレジェンド引退後のダート牝馬戦線で、今後中心的な存在になるかどうか、ここが試金石。

 レッドクラウディアにとっては、TCK女王盃ではメーデイアらに直後でぴたりとマークされて厳しい競馬になっただけに、巻き返しのかかる一戦。

 エミーズパラダイスは、クイーン賞、TCK女王盃では、それぞれレッドクラウディア、メーデイアに惨敗だったが、エンプレス杯でミラクルレジェンドにゴール前まで食い下がった内容なら、上記2頭に対して逆転の可能性も十分。

 エンプレス杯では見せ場をつくれなかったアドマイヤインディだが、クイーン賞で3着に好走した船橋が舞台で再びがあるかどうか。ただ、クイーン賞が51キロだったのに対し、今回は55キロ。ここでも好走できるようであれば、今後のダート牝馬戦線でも楽しみが広がる。

◎スティールパス
◯オーシャンフリート
▲メーデイア
△レッドクラウディア
△エミーズパラダイス
△アドマイヤインディ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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