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スパーキングレディーC

  • 2013年07月02日(火) 18時00分
 メーデイアが人気になりそうだが、馬券的なことも考えてここはレッドクラウディアの巻き返しに期待したい。TCK女王盃、マリーンCは、たしかにメーデイアに完敗という内容だが、いずれも道悪。ダートの道悪では力差以上に着差がついてしまうことがよくあり、実力にそれほど差はないと見る。さらに今回は鞍上が岩田康誠騎手に替わった。岩田騎手といえば、毎年のように川崎で牝馬のダートグレードを勝っており、今年もエンプレス杯、関東オークスとすでに2勝。川崎コースは4コーナーのカーブがきつく、慣れない騎手には難しいコース。岩田騎手は、そのきついカーブでも内ぴったりを回ってじつにうまく乗りこなす。

 もちろんメーデイアが今回も圧勝というパターンも考えられる。ヴィクトリアマイル17着の反動や影響はないのかどうか。短期放牧に出して、1か月ほど乗り込んできたということなので、おそらく疲れなどはないだろう。ただ芝の厳しいペースを経験したことがプラスに出ればいいが、いきなりペースが遅くなって裏目に出ることも考えられる。

 ユニコーンSで10着だったサマリーズも見限れない。今回と同じコースで行われた全日本2歳優駿が、空馬を気にしながらも楽勝で、勝ちタイムは1分41秒9。競り合う相手がいればさらにタイムは縮まっただろう。今回はそのときより2キロ軽い52キロ。タイムを1〜2秒縮めることも容易と考えられ、近年のこのレースの勝ちタイムとの比較でも十分勝負になる。

 クラーベセクレタは、昨年12月のクイーン賞でレッドクラウディアの2着があったが、勝ち星からは1年近く見放されている。特にここ2戦は南関東限定の重賞でもやや離されての敗戦。約1か月半のブランクで立てなおしてきているかどうか。

 逆に好調はナターレで、A2の特別から、前走しらさぎ賞と連勝中。今回は逃げそうな馬が何頭かいるが、マイペースに持ち込めれば馬券圏内に粘る可能性も。

 サダムグランジュテは準オープン勝ちの実績で、牝馬同士なら勝負になってもおかしくはない。ただダートでは1200m戦を中心に使われており、2度だけ走った1700m戦で惨敗しているだけに、この距離には不安がある。

◎レッドクラウディア
◯メーデイア
▲サマリーズ
△クラーベセクレタ
△ナターレ
△サダムグランジュテ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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