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クラスターC

  • 2013年08月13日(火) 18時00分
 ダートの短距離で堅実な成績を残してきたスノードラゴンは、前々走欅Sは7着、前走プロキオンSは8着と着順を落とした。とはいえプロキオンSはレコード決着からコンマ4秒差。重賞未勝利ゆえ、別定増量のない54キロで出られるのはきわめて有利。

 ラブミーチャンは、昨年の東京盃を制して以降、いまが充実期ではないか。3〜4歳時は輸送に問題があったり、蹄の状態がよくなかったりでなかなか実力を発揮できなかったが、ここ1年ほどはそれがかなり安定してきた。ときに出遅れたりすることもあるが、年を重ねて控える競馬ができるようになったのも充実の要因だ。東京盃でJpnIIを勝っているため別定3キロ増量で55キロ。東京スプリントを勝ったときも55キロだったが、今回は相対的にタイセイレジェンド以外の中央馬の斤量が恵まれている。ラブミーチャンにとっては、そこがひとつポイントになりそう。

 セレスハントは、前走連覇を果たした北海道スプリントCでは、最内枠から3コーナーで外に持ちだしてという福永祐一騎手の好騎乗が光った。昨年のこのレースはタイセイレジェンドにちぎられての2着。人気薄での好走が目立ち、この馬は狙いどころが難しい。

 ノーザンリバーは3歳時に芝のアーリントンC勝ちがあり、芝もダートも使われ、それでもダートに限ると5戦3勝2着1回。前々走準オープンの深草Sは単勝1.9倍という人気にこたえての完勝で、ダートならまだ上が望めそうだ。

 タイセイレジェンドはドバイ遠征以来で仕上がっているかどうか。何よりJpnI勝ちで59キロを背負うのは厳しい。

 グランドラッチは、一昨年のこのレースに中央馬として出走し、勝ったドスライスに6馬身差をつけられたものの2着に入り、ラブミーチャンに先着した。前走北海道スプリントCは5着も、勝ったセレスハントからコンマ6秒差。馬券圏内は狙える位置にいる。

◎スノードラゴン
◯ラブミーチャン
▲セレスハント
△ノーザンリバー
△タイセイレジェンド
△グランドラッチ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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