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ブリーダーズゴールドC

  • 2013年08月14日(水) 18時00分
 8頭立てと今年もやや寂しい頭数になった。ただ、ここ何年かの結果や、今回の中央のメンバーで3頭が出走していたマーキュリーCの結果を見ると、中央と地方の力の差はいかんともしがたいほど開いてしまっている。

 シビルウォーに3連覇がかかっているが、狙いはハタノヴァンクール。ポイントは、レースを引っ張るエーシンモアオバーが回避したこと。逃げ馬不在でスローな流れとなり、ゴール前の末脚勝負になればこの馬の出番。地方の小回りコースは戸惑うことがあるが、広くてコーナーもゆったりした門別コースはこの馬にはプラスだ。ただ、JpnI勝ちがあるため別定58キロはひとつ試練となるかもしれない。

 シビルウォーは、前走マーキュリーCでは早めに抜けたソリタリーキングをとらえきれず、接戦の2着争いを制したまで。夏は得意な季節でもあり、今回は叩き2戦目。斤量も前回より1キロ軽い57キロとあれば条件は揃った。

 シビルウォーとは逆にマーキュリーCより1キロ背負うことになったのがグランドシチー。ここ1年で馬券圏内を外したのは東海Sの5着のみと、安定した成績を残しているが、このメンバーに入ると勝ち切るまではどうか。

 ランフォルセは、昨年のダイオライト記念ではフリオーソとワンダーアキュートを競り落として強い競馬を見せたが、それ以降の成績がイマイチ。上がり目も考えにくい。

 地方勢で可能性があるとすれば、目下3連勝中と完全復調のスーパーパワー。ただ大井時代もダートグレードでは最高の成績が、スマートファルコンが勝ったダイオライト記念での4着で、いきなりここで好勝負とまでは考えづらい。中央の1〜2頭が凡走したような場合に連下に食い込めるかどうか。

◎ハタノヴァンクール
◯シビルウォー
▲グランドシチー
△ランフォルセ
△スーパーパワー

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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