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【キシュトーーク!特別企画】精神力と集中力に磨きをかける! 国分兄弟が修行にチャレンジ(2)

  • 2013年09月11日(水) 18時00分
精神力と集中力に磨きをかけるべく、国分優作&恭介騎手が栗東を飛び出し、比叡山延暦寺の延暦寺会館にて“プチ修行”に挑戦! 写経を終えたふたりが次に向かったのは、坐禅体験ができる道場。そこには禅杖(修行者を覚醒させるために付く杖)を手にしたご住職が! はたしてふたりは、居眠りすることなく、修行を全うできるのか!?
(取材・文/不破由妃子)

・比叡山延暦寺とは?
 平安時代の初期に、天台宗の開祖である最澄によって開かれた寺院。比叡山は、京都と滋賀の県境に跨がる山で、この山全体が延暦寺の寺域となっている。1994年、ユネスコの世界遺産条約によって世界文化遺産として登録された、日本仏教の一大聖地。今回、ふたりがお邪魔したのは、東塔にある宿坊・延暦寺会館。ここでは食事のほか、写経や坐禅の体験ができる。

優作騎手の写経

願い事の項に“身心健康”と書き入れた優作騎手の写経



恭介騎手の写経

願い事の項に“一生幸せ”と書き入れた恭介騎手の写経



 前回、初めての写経を黙々と書き上げた国分兄弟。願い事の項には、優作騎手は“身心健康”、恭介騎手は“一生幸せ”と書き入れました。終了後には「もっと難しいものだと思っていました」(優作)、「今日は時間があまりなかったけど、今度はもっとゆっくり書いてみたい」(恭介)とコメント。

【いざ、坐禅体験へ!】

座禅会場の瑞峰の間

この日の坐禅会場は、「瑞峰の間」と呼ばれる大広間。その広さは、なんと168畳! 最大200名が、一度に坐禅を体験できるそうです。真ん中にいらっしゃるのは、この日お世話になったご住職・赤松光仁さん。体験の準備をしてくださっています。



まずは坐禅について、ご住職から説明を受けます。

まずは坐禅について、ご住職から説明を受けます。



【ご住職が語る『坐禅とは?』】

ご住職の赤松光仁さん

正式名称を坐禅止観(ざぜんしかん)といい、自分を見つめる修行です。坐は座る、禅は示偏に単独の単、自分自身のことだと思ってください。止観の止は、身動きせず、集中してくださいという意味の止です。止観の観は、観察しましょうということ。つまり、座って自分を見つめながら、体を止めて、よく観察してくださいということです。



【坐禅の3つのルール】
1. 調身……体を調える(座り方、手の置き方、目線など)
2. 調息……息を調える(腹式呼吸をゆっくりと繰り返す)
3. 調心……心を調える(心のなかで、呼吸の数を数える。これを数息観という)

【正しい座り方に挑戦するふたり】

正しい座り方

 坐禅の正式な座り方は、まず胡座をかいて、右足か左足を反対側の太ももの上に乗せる。さらに下になっている足を、反対側の太ももの上に乗せる。「上がらない人は無理に上げなくていいですよ。足が痛いのを我慢する修行ではありませんからね」とご住職。優作「うっ、無理…」、恭介「俺も…痛ッ!」というわけで、ふたりともあえなく断念。



【正しい手の組み方を教わる】

正しい手の置き方

右手に左手を重ねて卵型を作る。その状態のままおへそに当て、足の上に落とす。これを定印(心が定まる印)という。力んでくると親指が尖り、気が緩むと卵型が潰れ、眠ってしまうと親指がダラッと垂れてくる。つまり、心が手に現れるというわけだ。恭介騎手の卵型、ちょっと大きすぎない!?



【いよいよ、坐禅スタート!】

坐禅スタート

電気が消され、いざ坐禅がスタート。大広間に「ただ今より坐禅止観を始めます。数息観に入ります。呼吸の数を数えます。100まで数えます。100まで到達したら、再び1に戻ります。これより一切の身動きを禁止します。それでは呼吸の数を数え始めてください」というご住職の声が響き渡る。



恭介騎手、禅杖

坐禅開始からしばらくして、禅杖を受ける恭介騎手。「禅杖」とは、禅を助けてくれる杖で、決して罰を与えるものではないとか。坐禅中の心の乱れ、体の疲れを癒してくれるお助けの棒だそう。実際、背骨の左右の筋を叩くので、血流が良くなるとのこと。それにしても「パンッ、パンッ、パンッ」とすごい音! 音だけ聞いていると、とても痛そうです…。



優作騎手、禅杖

続いて、禅杖を受ける優作騎手。禅杖を受ける際の作法は、1.合掌、2.体を抱きかかえるように両腕を組み、体を前に倒して顎を引き、頭を下げる、3.右の肩に3回、左の肩に3回、禅杖を受ける、4.体を起こし、合掌ののち一礼、5.数息観を再開する。



【およそ20分間の坐禅が終了!】

──坐禅を体験してみていかがでしたか?

恭介 動かないって難しいですねぇ。

優作 姿勢が崩れないように自然と体全体に力が入るからか、体が温まりましたね。

──呼吸の数はきちんと数えていましたか?

優作 200くらいまで数えました。

恭介 俺も200はいったな。

──あの〜、100までいったら1に戻るとご説明がありましたが…。

優作・恭介 あっ…(苦笑)。

ご住職、ありがとうございました!

ご住職、ありがとうございました!



【次回のキシュトーーク!は?】
写経、坐禅体験のあとは、待ちに待ったお食事タイム! 修行の聖地だけに、もちろん精進料理です。次回は、修行体験の感想や春競馬の回顧、プライベートの暴露合戦(!)まで、食事をしながらの兄弟対談をお届けします!

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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