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夢の果てに

  • 2013年10月11日(金) 18時00分
 先日フランス・ロンシャン競馬場にて行われた凱旋門賞。

 前哨戦を余裕を持って勝って見せたオルフェーヴル。まだ100%ではないという状態でイギリスダービー馬・ルーラーオブザワールドを下したキズナ。
 二頭の日本馬は、日本の競馬ファンの夢を乗せて、しかも世界の競馬ファンの人気上位にも上がっての今回の参戦でしたね。
 前日にレーティング第一位、最大の難関と思えたドイツのノヴェリストの回避。
 この馬との走り、戦いを見てみたかったという想いと、勝利にまた一歩近づけたか!?というタナボタ的な気持ち。
 もう断然気持ちは「今年はイタダキ、そして頂(いただき)!!!」と自らのオヤジギャグにほくそ笑んでいたのですが…。

 今年の凱旋門賞を制したのは、地元フランスの3歳牝馬トレヴ。
 またしても牝馬にしたやられました。
 負担重量差が5キロあったとはいえ、5馬身の着差。レース後の池江調教師の「完敗です。」というコメント、その潔さにグッときました。

 優勝したトレヴはここまで無敗。5戦5勝。更に驚くのはその着差。

 自身のデビュー戦となる未出走戦、芝1600メートル戦では1馬身半差。
 2走目の条件戦、芝1600メートル戦では3馬身半差。
 3走目のディアヌ賞、芝2100メートル戦では4馬身差。しかも、勝ちタイムの2分03秒77は従来の記録を2秒以上も更新する驚異的なコースレコード!
 4走目のヴェルメイユ賞、芝2400メートル戦では1馬身3/4差。
 そして5走目となる今回の凱旋門賞(芝2400メートル戦)で5馬身!

 凱旋門賞で後続につけた着差が、これまでで最大のものって!!!
 完敗だと言わしめた相手。だからこそ、この後も流石だなと思える戦績を残していって欲しいです。

 負けたとはいえ2着(オルフェーヴル)と4着(キズナ)。
 日本馬の能力の高さ、日本競馬のレベルの高さは偶然のものではなく、毎年の様に凱旋門賞に出走出来るクオリティーにある!と証明する事が出来ましたよね。

 今年も大きな夢を見せてくれた事。関係各位に有難さが募ります。
 夢の果てにはどんな変化があるのだろう。
 来年も凱旋門賞で走る日本馬が見られるかな。とても楽しみです(*^-^*)

 さぁ、今週も?主役は牝馬、秋華賞!
 狙い馬はスマートレイアー。春のクラシック戦線には未出走も、勢いでここまで追いついてきました!
 京都は初めてとなりますが、名手・武豊騎手のエスコートがありますから♪
 この上がり馬がどこまでの力を見せてくれるのか楽しみです(*^v^*)

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1979年11月22日生まれ、大阪府出身。フリーキャスター・リポーター。 グリーンチャンネル「先週の結果分析」ではキャスターとして、また「中央競馬中継EAST」ではパドックアナウンサーとして出演している。

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