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正直な商売

  • 2013年11月15日(金) 18時00分
 最近、次々と偽装問題が発覚し目も当てられない状態になってきましたね。
 有名ホテル・レストランでの偽装に端を発し、あそこもここもと、ざっくざくと掘り起こされてきました。
 まだ氷山の一角なのでしょうから、調べた結果、殆どがそうでした、なんて事になりそうでガッカリしてしまいます。

 今やインターネットを介し、殆どの品物を購入し届けて貰える時代。
 そんな時代だからこそホテルやレストラン、旅館などまで足を運び、過ごし味わうものは、そこでしか得られない価値観に金額を投じている事になります。

 商売というのはお客様に良いものを提供する事、幸せを感じて貰う事にあると思います。
 今は”安売り合戦”や”早い者勝ち”の競争になってしまいましたが、商売の喜びはお客様からの信頼を得る事だという認識をしっかり見つめ直して欲しいです。

 東京商工リサーチ社によりますと、日本では創業100年を超える会社が2012年8月時点で2万7441社あるそうです。
 200年以上が1500社余り。500年以上はおよそ150社。
 これは世界中で見てもトップクラスだそうです。
 何故日本では長く続く会社が多いのか。日本人の気質に要因があると思います。
 豊富な技術を育てる事、自信を持ったものを提供する事、働く人間こそが財産である事。
 そしてそれを信頼して求める事が安心であり贅沢であるからだと思います。

 長く続いている会社の業種を見てみますと一位は清酒製造業、そして二位が旅館・ホテルです。
 失った信頼を取り戻すのは並大抵の事ではないと思います。
 どうか正直な商売でコツコツと積み直して欲しいですね。

 そんな中、先週は400年に渡りお干菓子を専門に作り続けている老舗に行って来ました!
 京都でお仕事があったので、空いた時間で束の間の京散歩。
京散歩

京散歩


 京都の町屋造り、鰻の寝床を通りから眺め、ワクワクしてきました!
京都の町屋造り

京都の町屋造り


 これがその創業からおよそ400年のお店、亀屋伊織さん!
創業からおよそ400年

創業からおよそ400年


 17代目の店主が一人でお菓子を作っておられるそうです。

 およそ、としか分からないのは天明八年(一七八八)に起きた「天明の大火」、元治元年(一八六四)に禁門の変の兵火によって起きた「鉄砲焼け」などの大火災により古い記録が焼失してしまったそうなんです。

 でも、「伊織」の名は、徳川三代将軍家光に「木の葉」という名の菓子を献上した折、御所百官名のひとつを賜ったものと伝えられ400年の歴史を裏付けています。

 今のこの時代に於いて、予約販売しかしておらず、しかもお取り寄せも不可能。

 店舗出店もしておらず、京都のこのお店まで行かないと手に入りません。が、どうしてもこのお店のお干菓子をお世話になった方に贈りたくて買いに行きました(^−^)

 注文も「3種でお願いします。」としか伝えておらず、一体どんな物が中に入っていたのか分かりませんが、店主の自慢の品が入っている安心感があります。

 薄暗く、広くはない店内。小上がりになっている4畳半程のスペースに総桐の菓子箪笥。歴史ある仏閣に足を踏み入れた時のような緊張感が走り、歴史ある佇まいの迫力を体が感じます。“ここまで来た”という満足感も得られますよー(*^-^*)

 ここのお店はお茶席で出すお干菓子専門店なので、興味のある方は少ないかもしれませんが、京都には他にもこんなお店があるはず!

“そこに行ってしか味わえない満足感”を求めて京都競馬場へ行くついでに…こんなお店探しは如何でしょうか(*^▽^*)

 その京都で日曜日に行われるマイルチャンピオンシップ!狙い馬はトーセンラーです。

 マイル戦は初めてとなりますが、京都への適正の高さ、これまで戦ってきた相手の強さからすると距離さえこなせばという気になる一頭です。
 混戦ムードなので、複勝で勝負しようかなと思います(^−^)♪

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1979年11月22日生まれ、大阪府出身。フリーキャスター・リポーター。 グリーンチャンネル「先週の結果分析」ではキャスターとして、また「中央競馬中継EAST」ではパドックアナウンサーとして出演している。

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