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外国馬を日本馬に例えてみる

  • 2003年11月24日(月) 10時26分
 JCをデータで語ると無理が出るので、今回は別ネタでいきたい。JCダートも含めて、「出走外国馬のレベル・特徴を日本馬に例えるとどうなるか」という話である。

 事の始まりはオウタヒアで、日本の芝路線3歳馬に例えるとどのくらいかという問いに対し、私が「チャクラとクラフトワークの間くらい」と答えたところとてもウケたので、他馬にも応用しようという次第である。

 それぞれの例えはその馬が属する地域・路線における地位ということなのでご承知おきいただきたい。

 とりあえずダートのもう一方、フリートストリートダンサーは「ハギノハイグレイドとワンモアマイラインの間くらい」。ただ、アメリカのダート中距離路線は路線そのもののレベルが高いので、侮れないところがある。

 芝ではイズリントンを「エアグルーヴとメジロドーベルの間くらい」としたい。馬としては超一流だが、対一流牡馬だと半歩下がってしまうところがある。そのぶん、エアグルーヴとイコールまではいかない。

 ジョハーは、悩んだが「シルクジャスティスと同等かやや下」ということでどうだろう。展開がハマって強敵相手にG1勝ちを収めたが、時代のチャンプというところまでは説得力を感じない。

 デノンは勝ったタイトル数だけ見るとえらい大物に例えなければならなくなるが、どう贔屓しても「マーベラスサンデーのいっぱいタイトル持ってる版」。実際にはそれよりだいぶ下だろう。

 アンジュガブリエルもけっこう悩まされたが、「メジロブライト以上マンハッタンカフェ未満、ただし2400m専門」としてみた。あまりスピード勝負になると厳しいが、適性範囲内の競馬ならかなりやれそうだ。

 意気込んで始めたわりにJCターフは9頭中4頭しか例えていないが、馬券に絡む可能性があるのはこの4頭だと思うのでいいだろう。実際には日本馬が強いため、この中から3着以内に入るのは1頭か、相当うまくいって2頭だ。個人的には遠征実績からアンジュガブリエルを推したい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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