今年、地方競馬で行われるダートグレードで、ここまで地方馬が勝ったのは、かきつばた記念のタガノジンガロのみだが、短距離路線の地方勢はけっこう充実している。ここでもそれなりのレベルの馬が複数いて、馬券的にもおもしろそう。

　とはいえやはり中心は中央馬。スノードラゴンはこれまで2着が11回もあるように勝ちきれないイメージがあるが、ここ2戦は芝でもスピードがあるところを見せた。2走前のオーシャンSは良馬場で、前走の高松宮記念は極悪といっていい不良馬場。ダートでも芝でも、良馬場でも不良でもというオールラウンダーで、4走前の中山・ジャニュアリーSでの直線一気は圧巻だった。広いコースで直線も長い門別はこの馬には合うはず。

　大井のアルゴリズムが転厩3戦目のここで北海道に遠征。転入初戦の東京スプリントでは10番人気ながら3着に入って驚いたが、それ以上に強いレースをしたのが続く前走のゆりかもめオープン。4コーナーでは絶好の手応えのまま好位に取り付き、直線で追い出されるとあっという間に突き抜けた。障害を経ての転入だが、今が一番の充実期ではないか。

　セイクリムズンはここ2年ほどで高知の黒船賞しか勝っていないが、地方のダートグレードではほとんど3着を外すことがなく、年齢的な衰えもほとんど見られない。斤量が58キロだからといって苦にするところもない。

　セイクリムズンは黒船賞3連覇だが、このレースで3連覇を狙っているのが9歳のセレスハント。今走の成績ではさすがに厳しいかなあとは思うが、もともと人気薄で激走するタイプだけに侮れない。

　アドマイヤサガスは、ここ4戦はあまり目立った成績ではないが、着順ほどは負けていない。

　地元北海道勢もチャンスはあり、アウヤンテプイは昨年のこのレースであわやという4着があり、その後も好調持続。

　グランヴァンは前走エトワール賞でアウヤンテプイを負かして3連勝中。初めての中央一線級との対戦でどんなレースを見せるか。

◎スノードラゴン
○アルゴリズム
▲セイクリムズン
△セレスハント
△アドマイヤサガス
△アウヤンテプイ
△グランヴァン