フェアリーS・過去9回の結果を「前走着順別成績」という形で見ると、こうなる。
勝率 連対率
前走1着 [5-4-5-38] 10.4% 18.8%
前走2〜5着 [1-1-1-34] 2.7% 5.4%
前走6〜18着[3-4-3-36] 6.5% 15.2%
前走で中途半端な好走(2〜5着)をした馬の成績がぼっこりヘコんでいるわけだが、これには理由がある。前走大敗馬の復活というのは前走で阪神JFを使われていた馬が中心で、オープン特別以下を勝った馬との二極化が成立しているのだ。
続いて内訳を見てみよう。前走1着で成績をあげているのは主に前走で500万下を勝った馬である。
新馬勝ち直後の馬というのは15頭が出走して3着以内なし。未勝利勝ち直後も20頭で連対は1頭(サーガノヴェル)だから、あまり過大視はできない。
一方、500万下勝ち直後の馬は[1-4-1-2]と安定感がある。オープン特別・G3勝ち直後の馬は[3-0-0-1]でもっと良いのだが、残念ながら今年は該当馬がいない。
前走6着以下だった馬のうち、フェアリーSで連対を果たした7頭は、全て前走で阪神JFに出走していた。3頭の3着馬のうち2頭も同様で、他からは赤松賞7着のドゥーワップしか出ていない。
以上から、今回の登録馬19頭をふるいにかけてみると、まず前走で新馬・未勝利を勝ったばかりの8頭が消える。ちぎって勝ったクィーンロマンスだけはサーガノヴェルと同じパターンと見ることもできるが、それでも馬券の中心にはできない。
続いて、阪神JF以外のレースで6着以下に負けていた馬、6頭も消える。他に降着で3着→7着になったスペシャルアタックがおり、これも転入後未勝利なので消してしまっていいだろう。
残ったのはアドマイヤマジック、ウェディングバレー、ホシノピアス、マルターズヒートの4頭だけだ。このうち「買いパターン」にあたるのはマルターズヒートとウェディングバレーだけなので、この2頭を厚めにボックスを構成するのがいいだろう。