有馬記念といえば、世代比較を欠かすことはできない。
世代の強さと個々の強さは別々なものではあるが、世代間の構図を俯瞰しておくこと自体は、やはり無意味ではないだろう。
そこで、まずは12月開催2週目までについて、「芝2000m以上・準オープン以上・3歳以上(牝馬限定戦を除く)」戦の年齢別成績を調べてみた。
勝率 連対率 単回収率 複回収率
3歳 10.8% 21.6% 114% 60%
4歳 8.5% 18.3% 58% 59%
5歳 4.5% 14.4% 39% 71%
6歳 15.7% 22.9% 127% 79%
サンプル自体が29レースと少ないが、3歳と6歳が高く、5歳が低調である。6歳はタップダンスシチーのJCをはじめ、年末に近づくに従って成績を上げており、いわゆる「年齢的な衰え」は感じさせない。
ちなみに、2002年全体について同様のデータを取るとこうなる。
勝率 連対率 単回収率 複回収率
3歳 10.6% 19.1% 56% 73%
4歳 9.8% 18.6% 94% 92%
5歳 8.1% 18.0% 48% 67%
6歳 7.8% 15.6% 67% 85%
3歳は昨年も連対率ベースで最も高かったので過信は禁物だが、6歳のほうは昨年だと素直に衰えを認める数値になっており、今年の6歳世代は例年より強い、あるいは粘っていると見ていいだろう。
今回はシンボリクリスエスが人気の中心になりそうだが、3歳か6歳、どちらかの馬を中心に据え、シンボリクリスエスやツルマルボーイはヒモという扱いにする手もありそうだ。