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新潟2歳Sのレース間隔別成績

  • 2014年08月26日(火) 12時00分


レース間隔が「中1週、中2週はキツい」ということに気付いたのだが…

 1600mになって以降の新潟2歳S、傾向としては「逃げて馬券に絡んだ経歴のある馬は勝ち切れない」「1800mからの距離短縮は不利」などがあるが、今回はレース間隔に注目してみたい。

 最初は単純にレース間隔別成績を見ていて「中1週、中2週はキツい」ということに気付いたのだが、落ち着いて考えてみると、前走オープン特別組と前走新馬・未勝利組は分けて考える必要がある。

 そこで、1600mになって以降の12回について、前走新馬・未勝利組のレース間隔別成績を見てみると次のようになる。

レース間隔 着度数   勝率 複勝率 単回収率 複回収率
中1週 0- 1- 0-13/14 0.0% 7.1% 0 62
 2週 0- 1- 0-24/25 0.0% 4.0% 0 5
 3週 1- 2- 2-24/29 3.4% 17.2% 13 83
 4週  1- 2- 0-27/30 3.3% 10.0% 11 55
 5週  2- 3- 3-10/18 11.1% 44.4% 49 172
 6週  2- 0- 1-10/13 15.4% 23.1% 303 102
 7週  1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 28.6% 35 50
 8週  0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0 0
 9週以上 1- 1- 1- 8/11 9.1% 27.3% 56 107

 レース間隔が開けば開くほど……とまではいかないが、詰まっていないほうが良いことは確かだろう。ただ、開きすぎると仕上がり維持のリスクも出てくるわけで、結局は双方のバランスだろう。

 新潟2歳Sは堅めの重賞でどんなデータでも回収率は控えめに出るのだが、その中にあって複回収率も伸びた中5〜6週(勝率・複勝率も良い)、回収率は伴っていないが勝率・複勝率の高い中7週、このあたりがスイートスポットと考えてよいだろう。ちなみに今年の登録馬中、該当馬は4頭である。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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