スマートフォン版へ

来年のクラシック候補に名乗りを上げるのは!? 新潟2歳S(GIII)

  • 2014年08月25日(月) 17時58分


 昨年はハープスター、イスラボニータと2頭のクラシックホースを輩出した新潟2歳S。今年は新馬戦を好内容で勝ったアヴニールマルシェやナヴィオン、豪快な末脚でダリア賞を制したワキノヒビキなどがエントリー。ここを制してクラシック候補として名乗りを上げるのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

 アヴニールマルシェ(牡2、美浦・藤沢和雄厩舎)は登録馬の中で唯一のディープインパクト産駒。デビュー戦はセンスあふれる勝ちっぷりだったし、そこからここに照準を絞って調整されてきた。本年好調の藤沢和雄厩舎からクラシック候補として名乗りを上げるか。

 ナヴィオン(牡2、栗東・橋口弘次郎厩舎)は新馬戦で4角14番手から上がり3ハロン32.7秒の末脚を繰り出して優勝。口向きなどに課題は残るが、潜在能力が高く、ここでも有力候補の1頭だろう。

 ワキノヒビキ(牡2、栗東・清水久詞厩舎)は初戦は不良馬場で大敗してしまったが、続く未勝利戦ではあっさり巻き返して勝ち上がり。続くダリア賞では13頭中7番人気と低評価だったが豪快な差し切り勝ちを収めた。距離延長など課題はあるが、一戦毎の成長が目覚ましいし、重賞のここでも好走が期待される。

 ヒルノマレット(牡2、栗東・北出成人厩舎)は評判馬が揃った新馬戦で好位からあっさりと後続を突き放す強い勝ちっぷり。レースセンスが良く、完成度はここに入っても上位と言えそう。

 また、ヒルノマレットと同じキングカメハメハ産駒のミュゼスルタン(牡2、美浦・大江原哲厩舎)も新馬戦で内から差し切るセンスの良い競馬を見せた。こちらも上位争いに加われて良い素材だろう。発走は15時45分。

【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[5-1-1-3]で勝率が50.0%と半数が人気に応えており、2着、3着も1頭ずつおり比較的優秀。その一方で2、3人気はどちらも[1-1-1-7]と人気に応えているとは言い難い。4人気が[2-1-1-6]、9人気が[1-0-3-6]と複勝率40.0%あり1人気に次いで高い。

脚質…4角先頭は[0-0-1-9]と不振。2番手も[0-2-1-12]と基本、前残りが殆どないレース。中団やや後方からレースを進めた9番手以降が[8-6-3-65]連対率17.1%、複勝率20.7%と高く、後方一気が決まりやすいレースとも言える。

前走距離…最も成績がよいのは1600m組で[3-5-4-21]連対率24.2%、複勝率36.4%。近6年は3着内に前走1600m組が必ず1頭以上入っている。次いで1400m組[7-3-4-59]連対率13.7%、19.2%と高く、1800m組は[0-0-1-25]と馬券になったのは1頭だけ。

◆アヴニールマルシェ
・一週前調教診断/井内利彰
 クビ差とはいえ、新馬らしからぬ差し切り勝ちを決めたデビュー戦。488キロという馬体重だったが、あと10キロは絞れそうな体つきだったし、追い切り本数も標準。まだまだ余裕を残した状態での勝利だったと言えるのではないだろうか。
 2ヶ月半ぶりのレースとなるが

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

気になる重賞を全方位で斬る! 望田潤の血統情報、井内利彰の調教、そして厩舎情報、データなど内容盛り沢山に、今週の注目重賞コラムをお届けします!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング